約2メートルの150キロ左腕 U18代表・藤田がラス投 台湾に来たスカウトの評価は…

[ 2024年9月7日 01:49 ]

第13回U18アジア選手権・スーパーラウンド   日本1―0台湾 ( 2024年9月6日    台湾・天母 )

台湾を無失点に抑えた藤田(撮影・柳内 遼平)
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 高校日本代表は6日、スーパーラウンド1戦目で台湾を1―0で下し、1次ラウンドからの持ち越しの成績も含めて2勝0敗となり、首位に立った。

 国際大会初先発となった最速150キロ左腕の藤田琉生投手(3年=東海大相模)は、4回2/3を2安打無失点。零封リレーを演出し、大役を果たした。6回のワンチャンスを生かしたチームは1安打での勝利。きょう7日の韓国戦に勝利すれば、1位通過が決まる。

 1メートル98の長身左腕は自己最速まで1キロに迫る149キロをマークするなど序盤から飛ばした。「最初から投手戦と分かっていた。(相手が)強い中でも自分のピッチングができたことは成長。3年間やってきた粘りの投球が、ここ一番にできた」と会心の投球だった。79球を投げ、中3日必要で決勝登板は不可能。今大会ではラスト登板となった。

 ネット裏では2球団スカウトが視察。日本ハム・大渕隆GM補佐兼スカウト部長は「強く腕を振ることができている。初回から飛ばしている印象ですね。やっぱり2メートルの角度、そして制球力が魅力。甲子園、大学ジャパンとの壮行試合、国際大会。いろいろな経験が彼の成長につながるでしょう」と語った。

 ソフトバンク・永井智浩編成育成本部長は「甲子園で自信をつけ、落ち着いてピッチングができていますね。初回から飛ばしている感じはあったんですけど、終盤にもう1回ギアを上げることができていた。本当に投手としての“ピッチング”ができるようになってきましたよね。こういう国際舞台で自分のパフォーマンスを出せることは凄いです」と評した。

 今春まで直球の平均球速は140キロ前半だったが、神戸で行われた大学ジャパンとの壮行試合では自己最速の150キロをマーク。さらに環境の異なる台湾でも149キロを計測するなど成長著しい世代No.1左腕。プロ志望届を提出するのか、注目が集まる。

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