大阪桐蔭 「強さ」証明の19得点 主砲・徳丸は「飛ばない」バットで打棒証明弾 8日選抜抽選

[ 2024年3月8日 06:30 ]

練習試合   大阪桐蔭19ー2関学高 ( 2024年3月7日    龍間 )

<練習試合 大阪桐蔭・関学高>4回1死、三塁打を放つ大阪桐蔭・徳丸(撮影・後藤 正志)
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 今春選抜に出場する大阪桐蔭(大阪)が7日に今春初めて練習試合を公開し、関西学院(兵庫)に対して21安打19得点の猛攻を披露した。今春対外試合は今回が3校目との対戦。西谷浩一監督は「模索中、勉強です」と謙遜しても長打14本を重ね、大会本番へ弾みをつけた。

 特に「3番・左翼」で出場した徳丸快晴(2年)は「飛ばない」とされる新基準バットへの対応力が際立った。初回無死二塁では左前打、4回1死では右中間三塁打。いずれもライナー性で左右に打ち分けた。さらに9回2死では変化球を拾って右翼ポール際に今春2本目、高校通算31発目のソロを運んだ。

 「芯に当たれば旧バットと飛距離は変わらないと思う。打ち損じをなくせば前のバットと差は生まれないはず」。チーム屈指の打撃技術を誇り、「バットと球の接触時間を長く、球をめり込ませる感覚が一番飛ぶ。より一層ライナーで打つことが大事になる」と秘けつも明かした。

 4番のラマル・ギービン・ラタナヤケ(2年)も徳丸同様に今春既に2本塁打。西谷監督は「しっかりとしたポイントで打つ。それは木だろうが金属だろうが変わらない」と新時代を見据える。新基準バットで打力が落ちるような絶対王者ではなさそうだ。
 (河合 洋介)

 ◇徳丸 快晴(とくまる・かいせい)2006年(平18)5月3日生まれの17歳。小学1年に成育連合子供会でソフトボールを始め、小学4年に大阪柴島ボーイズで野球に転向して投手と二塁手。中学も同チームに所属して投手と外野手を務めた。大阪桐蔭では1年秋から背番号9を背負い、高2春に甲子園初出場。50メートル走6秒8、遠投100メートル。1メートル78、82キロ。両投げ左打ち。

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