落合博満氏 ファン選出思い出の試合監督編3位は球団初のリーグ連覇 退任決定にナインが奮起

[ 2024年1月26日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が26日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。ファンが選ぶ思い出の試合【監督編】を発表した。

 第3位には監督最終年となった2011年に球団史上初のリーグ連覇を達成した、10月18日の横浜(現DeNA)戦が選ばれた。この年は首位ヤクルトに最大10ゲーム差をつけられていたが、終盤に驚異的な猛追。M1で迎えた横浜戦で3-3の引き分けに持ち込み、この年限りでの退任が決まっていた落合監督が大逆転でリーグ連覇を達成した。

 この年の9月22日。首位・ヤクルトを4.5ゲーム差で追いかける本拠での4連戦前に球団が今季限りでの落合監督の退任を発表した。3年契約の3年目とはいえ、指揮した8年間で4度のリーグ制覇を果たした指揮官。しかし、現場主導の人事や観客動員減少などで球団との溝が徐々に深まり、事実上の解任。連覇しながら監督を退任するのはセ・リーグ史上初となった。

 大一番を控えたチームに激震が走るかと思われたが、退任発表後に15勝6敗3分けとチームが結束して指揮官の花道を飾った。優勝を決めた横浜戦後の優勝インタビューで「やっぱりドラゴンズのファンは素晴らしいですよ。勝っても負けても一生懸命応援してくれます。これからも一生懸命応援してくださいね」とコメントしたことを振られると、落合氏は「だってファンサービスっていうのは、オレは勝つことだって未だに信念は曲げてないよ」と回答。続けて「誰が負ける試合を観に行きたいと思いますか。勝って家路につかせるのが1番のファンサービスでしょ。なんせ勝つこと、優勝することだけを望んで、あとは何もしなくてもいいからっていうことでやった8年なんでね」と力説した。

 負けたら中日の球団関係者がガッツポーズしたという当時の一部報道については「それはしようがない」と回答。「実際そういう行動に出たのかどうかっていうのもわかんないしね。まあでも、報道されたっていうのは、火のないところに煙は立たないっていう例えと一緒で何らかはそういうものはあったんだろうとは思うけどね」と冷静に振り返った。

 優勝後の監督インタビューでのファンへの呼びかけについては「辞める監督にすれば“これからもドラゴンズを応援してください”っていうのは普通じゃない?」と回答。「監督のインタビューってそうそうあるわけじゃないもん。優勝した時しか監督のインタビューはないんだから」と笑い交じりに話した。

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