楽天・田中 2年で6.4億円減…過去の大幅減俸は杉内俊哉が球界史上最大4.5億円減 小笠原、和田も

[ 2024年1月21日 14:05 ]

契約更改を終えて会見する楽天・田中将(撮影・篠原岳夫)
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 楽天の田中将大投手(35)が21日、仙台市内の球団事務所で契約を更改。昨季年俸4億7500万円+出来高から約45%ダウンとなる2億6000万円+出来高でサインした。20年オフに国内史上最高年俸の9億円で楽天に復帰したが、3年間で4勝、9勝、7勝止まり。昨オフの4億2500万円減と合わせて2年間で計6億4000万円の大幅減俸となった。

 過去には巨人・杉内俊哉(43=現投手コーチ)がプロ野球史上最大の減額となる4億5000万円減の年俸5000万円でサインした。主な大幅減俸は以下の通り。

 【16年杉内俊哉(巨人)】ダウン額4億5000万円(5億円→5000万円)
 11年オフに4年総額20億円の大型契約でソフトバンクから巨人にFA移籍。ただ、4年契約最終年だった15年は6勝にとどまっただけでなく、10月に右股関節を手術。16年シーズンは開幕からプレーできないことが決まっていたことから、「私から球団にお願いし、来年度については基本年俸をギリギリまで抑え、出来高で評価していただくことで了解をいただきました」と自ら大幅な減俸を申し入れた。

 【23年田中将大(楽天)】ダウン額4億2500万円(9億円→4億7500万円)
 日本球界復帰2年目の22年シーズンは21年の4勝に続き、9勝と期待に応えられず、NPB日本選手最高年俸だった出来高を含む9億円から、ほぼ半額の年俸4億7500万円プラス出来高払いでサイン。「球団の期待には届いていないし、ファンの方々の期待を裏切ってしまって物凄くふがいない」と心境を吐露した。

 【13年小笠原道大(巨人)】ダウン額3億6000万円(4億3000万円→7000万円)
 12年は不振にあえぎ、出場わずか34試合にとどまり、打率・152、0本塁打に終わった。07年の巨人移籍以来、初の2軍降格も味わうなど苦しいシーズンとなり、3億6000万円減は当時の史上最大減額となったものの「契約してもらえるだけでありがたい。気持ちよくサインして来季頑張ろうという一心」と巻き返しを誓った。

 【19年和田毅(ソフトバンク)】 ダウン額3億円(4億円→1億円)
 16年に3年12億円の契約を結び、米球界から古巣に復帰。ただ、3年契約最終年の18年は春季キャンプ中に左肩の違和感を訴え、戦列に戻れず登板なし。10年の年俸4億円から11年に2億円に半減した松中信彦を超える球団史上最大のダウン額となった。

 【22年松田宣浩(ソフトバンク)】 ダウン額3億円(4億5000万円→1億5000万円)
 2年契約最終年の21年は、7年ぶりに規定打席に届かず打率・234、14本塁打、47打点にとどまり、19年の和田に並ぶ球団史上最大のダウン額となった。

 【16年岩瀬仁紀(中日)】 ダウン額2億5000万円(3億円→5000万円)
 新人の99年から13年までプロ野球記録の15年連続50試合登板を樹立した鉄腕ながら、15年は春のキャンプで左肘を痛めた影響で1、2軍ともに公式戦での登板がなく、大減俸を味わった。

 【21年糸井嘉男(阪神)】 ダウン額2億1500万円(4億円→1億8500万年)
 オリックスからFA移籍し、4年契約最終年だった20年は86試合の出場で、打率・268、2本塁打、28打点にとどまった。2億1500万円減は球団史上最大の減額となった。

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