阪神・岡田監督、66歳誕生日に万感のファン感 1年前の「アレ」じゃなくハッキリ「連覇」約束

[ 2023年11月26日 05:15 ]

ファン感謝デーで大勢のファンに手を振りながら入場する阪神・岡田監督(右端)(撮影・大森 寛明)
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 阪神・岡田彰布監督(66)が25日、「阪神タイガース ファン感謝デー2023」で、改めて18年ぶりリーグ制覇と38年ぶり日本一を虎党に報告した。1年前は優勝を「アレ」に置き換えたものの、今年のあいさつでは力強く「連覇」を約束。66歳の誕生日を迎えて3万9089人のファンから祝福を受けながら、プロ野球の最年長優勝監督記録を更新する67歳シーズンでの頂点へ、新たな決意を示した。

 甲子園に「ハッピーバースデー」の大合唱が湧き起こった。04~08年の第1次政権を含め、岡田監督が11月25日の誕生日にファン感謝デーを迎えるのは初めてだ。「そら、まあうれしいよ」。66歳を祝福されたその流れで開会のあいさつ。3万9089人の虎党に、1年前の公約を果たしたことを報告した。

 「この場で、1年後にアレを達成して、皆さんと優勝の喜びを分かち合えるようにと言ったと思います。アレの次のアレも達成でき、素晴らしい一年になりました。たくさんの声援をもらったおかげです。本当にありがとうございました」

 1年前は優勝を指す隠語として「アレ」を連発し、スタンドの笑いを誘った。しかし、38年ぶり日本一と、18年ぶりリーグ制覇のチャンピオンフラッグがスピーチをするすぐ後ろで翻る今、選手に重圧をかけまいとして使った代名詞は必要なくなった。「来シーズンは連覇という偉業を成し遂げたいです」。「アレ」ではなく「連覇」という力強い誓いを立てた。

 「1年前のことやから、そら希望的な部分はあったよ。(来年は)追われる立場じゃないけど、他の5球団の目標にされるシーズンになるから、それにどう立ち向かうかやろ」

 20代の主力が多いことによる成長分、より若い層の台頭を見込む新シーズン。「連覇」を達成すれば、指揮官にとっても偉業を果たすことになる。66歳シーズンの今季のリーグ優勝と日本一は、13年に楽天を率いた星野仙一監督と並ぶ球界最年長タイ記録。来季、67歳シーズンで栄冠をつかめば、誰も成し遂げたことがない金字塔を打ち立てる。

 「まあ、年齢は関係ないわ」

 記録には無関心ながら、選手が「勉強になる」と口をそろえる野球の知識、卓越した勝負勘には、揺るぎない自信を持つ。「自分らの経験からちょっと付け足したりな。(しかし)基本的には野球の内容は変わらへんよ。リクエストとか、クライマックス(シリーズ)とか、その辺のシステムは変わっているけど、まあ、やることは一緒やで」。1年後のファン感で、再び、最高の報告となれば、虎党にとってこれ以上の喜びはない。(倉世古 洋平)

≪監督最年長Vなるか≫
 ○…今季の阪神・岡田監督は66歳シーズンの優勝で、13年の楽天・星野仙一監督と並んで最年長。星野監督は1月22日に66歳を迎えてからシーズンに入っており、リーグ優勝時は66歳8カ月だった。来季、岡田監督が8月25日以降にリーグ優勝すれば66歳9カ月となり、最年長優勝監督の月齢を更新する。

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