2024年、広島・遠藤が変わる 黒田アドバイザーがツーシームを伝授 新井監督も「打者目線」で絶賛

[ 2023年11月9日 06:15 ]

黒田アドバイザーから指導を受ける広島・遠藤
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 広島・遠藤淳志投手(24)が8日、宮崎・日南の秋季キャンプで黒田博樹球団アドバイザー(48)からツーシームを伝授された。ブルペンでは新井貴浩監督(46)が打席に立ち、球筋を確認。打者目線でも絶賛された。高卒3年目の20年に先発5勝を挙げて飛躍を期待されながら来季が7年目。ワインドアップを封印した上で、打者の手元で曲がる“お化けツーシーム”を操ることで大化けを期した。

 遠藤が新たな武器を手にした。秋季キャンプ初のブルペンで黒田アドバイザーからツーシームを伝授された。

 「いい感覚で投げられている。今日は良かったので、こういった感覚を忘れないようにやっていきたい」

 2軍調整していた7月にも教わり、試合でも投げていた。精度向上を目指して改良に着手。従来との違いは変化させたい…という意識を抑えた点にあった。「ほとんど動かなくていいぐらいで、打者の手元で動くような感覚で投げなさい」と助言され、直球を投げる意識で腕を振った。打席で球筋を確認した新井監督からは大絶賛された。

 「曲がりが遅いし、手元で曲がってくる。真っすぐと区別がつかないから、打者は嫌だと思う」

 変化が遅いほど打者は直球の感覚で打ちにいくから、ベース板付近で少し軌道が変わるだけでバットの芯を外される。大きく曲げなくてもいい…という逆転の発想で進化した“お化けツーシーム”だ。直球以外ではチェンジアップ、スライダーが主だった持ち球に新たに加えた。

 高卒2年目の19年に1軍デビューし、20年は5勝。以降は毎年のように期待されながら、3年目が自己最高のままで歳月が過ぎた。黒田アドバイザーは「伸び悩みというか、本人も悔しいシーズンだったと思う。来年に向けて投球の幅が広がっていけばいいかなと思う」と成長を願った。

 今季は1勝止まり。変化を求め、振りかぶって投げるこだわりも封印した。

 「ちょっとプライドはあったが、ワインドアップだと、力んで、力が入る時間が長くなってしまう。単純にセットポジションの方が(投球の)ラインが出やすい。一定の力みで投げられるように。今から練習していきたい」

 制球安定の狙いに加え、「クイックが使えれば、投球の幅ももっと広がる」と打者のタイミングを外す投球術も思い描いた。「期待されている分、結果で恩返ししないといけない。成長できるようにやりたい」。7年目の来季へ覚悟を新たにし、大変身を誓った。
 (長谷川 凡記)

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