日本ハム・新庄監督 来季“続投意欲”を口にした日の背景

[ 2023年7月2日 12:42 ]

ベンチから試合を見守る新庄監督(撮影・高橋 茂夫)
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 正直、驚いた。まさか日本ハム・新庄監督から“あれ”を口にするとは、思ってもいなかった。

 先月27日に沖縄・那覇で行われた西武戦。試合前に三塁側カメラマン席で、新庄監督の囲み取材をしていた時だった。雑談から指揮官が「みんな何年目ですか?記者」と問われたため、各々が記者歴を伝えると「飽きないの?生活があるから、これ(記者)をしとかないとって感じ?」と答えた後にこう続けた。

 「俺はマックス3年かな」

 その答えに隣の先輩記者が突っ込む。「監督も3年?」。すると新庄監督は「いや、それ…」と一瞬ためらうも、すぐに意を決したように「もちろん、もちろん。(今の選手たちを)完全燃焼させたいっていう」と、来季続投への意欲を語った上で「その前に求められないかもしれないしね。自分で“お願いします”と言っても、“分かりました”という場所ではないから」と球団の判断に任せる思いを口にした。

 21年秋の監督就任時、新庄監督は球団からは複数年契約を提示されていた。しかし「複数年契約は甘えが出る」と自らの意思で単年契約。就任1年目の昨季もシーズン終盤まで記者からの続投関連の質問には「(チームが)成長できないかなと思ったら分からない」と軽く受け流し、態度を保留してきた。そんな指揮官が、シーズン中に続投意欲を口にしたのだから驚いた。

 だが、今季のチームを見ていれば、ここで終わる訳にはいかないのも事実。交流戦は10勝8敗で18年以来5年ぶりの勝ち越しに成功するなど、現在リーグ4位につける。昨季は「トライアウト」と題して故障者を除く支配下全選手を1軍起用し清宮、野村、万波ら若手が成長。「移籍組」の田中正、加藤豪、マルティネス、伏見ら指揮官の意見が反映された補強もハマるなど、チームの成長に続投の意欲が芽生えているのは確かだろう。

 清宮に「ダイエット指令」を出してチームの主軸に成長させ、松本剛には昨季「開幕4番」を託して首位打者を獲得した。昨季、下手投げ転向を勧めた鈴木は現在リーグ3位の6勝。「スマイル投法」を勧めた田中正は守護神に台頭した。もちろん去就は今後の成績次第だが、そんな指揮官の続投に期待したい。(記者コラム・清藤 駿太)

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