鶴岡 積極性取り戻してプロ入り初4安打!

[ 2010年6月8日 06:00 ]

<横・日>8回無死、日本ハム・鶴岡が右越えソロを放ちベースランニング

 【日本ハム13―3横浜】捕手であることを捨て、日本ハム・鶴岡がプロ入り初4安打を放った。梨田監督も「ビックリした」と目を丸くした珍事には根拠があった。

 開幕から26打席連続無安打と不振を極め、「毎日、新聞を見るのが憂うつだった」という打率は前日まで1割台。リーグ最低の1試合平均3・9得点の貧打線を、ダルビッシュを中心とした投手力で支えてきた。鶴岡にも捕手の比重が大きくのしかかった。打席では捕手の習性からボールを見てしまい、逆にカウントを悪くして打ち取られるケースが目立った。この悪循環を見かねた福良ヘッド兼打撃コーチは「どんどん振っていけ」と指示。何も考えずにファーストストライクを振らせることで断ち切った。
 この日、4安打を放った全打席でファーストストライクを強振。6回の第3打席は2度の空振りで2ストライクとなったが、攻撃的な気持ちでスイングし、左前打にした。8回には初球を右越えに2号ソロ。安打を放った全打席で得点に絡み、チームの4月22日オリックス戦以来となる2ケタ13得点大勝に貢献した。「ビックリしましたね。これを1年間継続していかないと」。同じ2ストライクでも気持ちで意味が変わる。先手必勝、好球必打…。先人の教えを忠実に実行した女房役の活躍で、チームの借金は再び1ケタ台となった。

 ▼日本ハム・小谷野(8回、左中間へ3号3ラン)最後の打席で甘い球が来た。うまくとらえられましたね。

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2010年6月8日のニュース