金に困って…ホセ・カンセコ氏がリングへ

[ 2009年1月28日 10:52 ]

金のためにリングに上がったカンセコ氏(正面)

 かつて米大リーグで、強打者として鳴らしたホセ・カンセコ氏(44)が、名士によるセレブリティー・ボクシングで奮闘している。24日にペンシルベニア州アストンでデビュー2戦目に臨み、引き分けた。

 対戦相手のダニー・ボナデュース氏(49)は、かつての有名な子役。現在はディスクジョッキーとして活躍しており、身長168センチ、82キロ。AP通信によると、1ラウンド1分の3回戦は一回り大きな193センチ、118キロのカンセコ氏が何度か攻勢になったが、ボディーブローを何発か受け、ダウンを奪えなかった。
 昨年7月のデビュー戦では元プロフットボール(NFL)の選手に敗れており、今回も初勝利はならず。「あれだけパンチを決めたのにダウンしないのはすごい」。かつてのスーパースターは相手のタフさに感心。ボナデュース氏は「今までこんなに打たれたことはない。ドローで不思議な気分だ」と語った。
 通算462本塁打のカンセコ氏は2001年のシーズン限りで引退し、薬物使用を告白した本の出版で世間を騒がせた。現役時代は大金を稼いだが、4500万ドル(約40億円)を浪費。リングに活路を求めたのも金に困ってのこと。
 球界復帰への話題には乗ってこないが、ガールフレンドによると、毎晩野球中継を見てるけど、つらそうだという。カンセコ氏は「野球とはもう縁が切れた」と話しており、いばらの道を歩んでいく覚悟だ。(共同)

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2009年1月28日のニュース