坂本300%UP!巨人野手では史上最高

[ 2008年11月28日 06:00 ]

年俸大幅アップをシャンパンクラッカーで祝う巨人・坂本勇人

 巨人の坂本勇人内野手(19)が27日、都内の球団事務所で2550万円増の3400万円(推定)で契約を更改。高卒2年目ながら全試合に先発出場した功績が評価され、チーム野手では史上最高のアップ率となる300%アップを勝ち取った。会見では2013年に行われる第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場に意欲。そのためにもまずは今オフのパワーアップを誓った。

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契約更改


 思わず白い歯がこぼれた。今季年俸850万円から一気に4倍の3400万円でサイン。坂本は「全試合スタメンを評価してもらった。1年通してケガなくやれたのは正直、ビックリしている。球宴にも出場できたし、凄い経験ができました」と笑顔を振りまいた。
 今季は3月28日のヤクルト戦(神宮)に巨人では94年・松井(ヤンキース)以来の10代野手開幕スタメンとなる「8番・二塁」で出場。その試合で二岡(日本ハムに移籍)が右ふくらはぎを痛めてから、日本シリーズまでの計155試合で遊撃を守り続けた。打率も前半戦は2割台前半に低迷したが、シーズン終盤は勝負強さを発揮。打率・257、8本塁打、43打点でリーグ連覇に貢献した。来季は背番号も「61」から「6」に変更。「いいプレッシャーにしたい」と気を引き締めた。
 5年先に大きな目標がある。2013年の第3回WBC出場だ。日本代表入りには、まだまだレベルアップが必要。その第一歩として考えているのが、身長1メートル83ながら体重75キロとスリムな肉体の改造だ。今オフには80キロまで増量する計画を立てており「ウエートだけでは一時的に体重が増えるだけ。これまではおかずを多く食べてたけど、今後は2、3杯はご飯を食べる」と誓った。
 パワーアップして臨む09年の目標は「最低でも2ケタ本塁打」。将来的に「3割、30本、30盗塁を達成したい」と未来予想図を描く19歳にしては控えめだが、5年後の“世界”を見据えて一歩ずつ大打者への階段を上るつもりだ。
 理想の肉体は西武の中島。同じ兵庫県出身の遊撃手だ。惜しくも第7戦で敗れた日本シリーズ中には、中島モデルの950グラムのバットを手にして「中島さんは体がごついから振れる。920グラムを使ってる自分は振れない」と苦笑していた。中島は来年3月の第2回WBCの日本代表候補でもあり、あこがれの存在だ。
 来月14日には20歳の誕生日を迎える。「まだ課題は多い。安心せずやっていきたい」。日の丸のユニホームを夢見て、まずは“モデル体形”を脱却する。

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2008年11月28日のニュース