大相撲5場所連続で国技館開催 大阪会場で同等のコロナ対策は「困難を極める」

[ 2021年1月29日 05:30 ]

春場所も東京・両国国技館で開催が決定
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 日本相撲協会は28日、東京都墨田区の両国国技館で理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、3月14日初日の春場所を従来の大阪(エディオンアリーナ大阪)から東京(両国国技館)で開催すると決めた。地方場所は昨年3月に無観客で春場所を開催したのが最後。これで5場所続けて国技館で実施する。

 大阪開催を断念した理由について、芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は「メリットとリスクの問題があり、リスクの方が大きい」と説明。協会担当者のほか感染症の専門家が2度、大阪の会場を視察したが、専門家が「国技館並みの対策は困難を極める」と施設の構造上、感染対策が難しいと判断した。

 一方、協会は昨年7月から東京開催が続いていることを懸念。同部長は「関西方面のファンの期待にも応えられるし、後援者の維持にもつながる」とメリットを挙げたが、開催するとなれば「検査は(東京を出る前と大阪に入って)2度必要だし、コロナ下での宿舎の確保ができない部屋も出る可能性がある」とリスクの大きさを指摘した。

 1年ぶりの地方場所開催に向けて初日直前の移動なども検討したが、「感染状況の問題、各宿舎、会場の感染対策の問題、いろんなものが積み重なっている。それを考えて今年は難しいとなった」と最終的に判断を下した。

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2021年1月29日のニュース