本田太一が有終の美「この瞬間がずっと続いてほしい」妹たちにエールも 冬季国体成年男子

[ 2021年1月29日 16:59 ]

フィギュアスケート冬季国体第3日 ( 2021年1月29日    愛知・日本ガイシアリーナ )

フィギュア成年男子 フリーの演技を終え、感極まる大阪・本田太一(代表撮影)
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 成年男子のフリーが行われ、ショートプログラム(SP)12位で大阪府代表の本田太一(関大)は113・51点をマーク。今大会限りでの現役引退を決めており、合計169・70点で有終の美を飾った。ルッツ―トーループの連続3回転などを決め、1つ1つの要素を丁寧に演じ切った。演技後は万感の表情で、見守った関係者から大きな拍手を送られた。

 「正直早く終わりたい気持ち」だったと言うが「最後コレオステップに入って、この瞬間がずっと続いてほしいと思っていました。やりきれたと思っていて悔いはないです」と涙ながらに語った。

 5歳から始めたフィギュアスケートを「カッコつけて、ずっと片思い、初恋の存在」と形容する。「振り向いてくれることはなかったけど、いい人生だった」と笑った。今後は新しい道に進み「スケートに関わるつもりは一切ない」と語った。

 妹の真凜、望結、紗来とスケート一家の長男として注目されてきた。「(妹たちは)結構スケートで苦しんでいる。芸能活動やメディアの出演もある。自分から言えることはない。フィギュアを強制するつもりもない。ただ4人が1つになっているのはスケートしている時。また来年、ファンとして妹たちが笑顔で滑っている演技を見られれば」とエールを送った。

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