パリ五輪の星!及川初V マッチポイントから大逆転 決勝前に“弟弟子”張本から激励

[ 2021年1月18日 05:30 ]

卓球 全日本選手権最終日 ( 2021年1月17日    大阪市・丸善インテックアリーナ大阪 )

初優勝した及川瑞基
Photo By 代表撮影

 男女シングルスの準決勝と決勝が行われ、男子は、前日の準々決勝で張本智和(17)に勝利した及川瑞基(23=ともに木下グループ)が初優勝した。

 若手躍進が著しい卓球界では“遅咲き”の23歳が大仕事をやってのけた。過去最高が16強だった及川が、決勝で森薗にマッチポイントを握られてから大逆転で初優勝。強力なバックハンドを武器に最終ゲームも連続得点で試合を決めると「最後は守って終わりたくなかった。正直びっくりしている。うれしいの一言」と破顔した。

 地元の仙台ジュニアで東京五輪代表の張本と約7年間、一緒に汗を流した。「1、2歳から知っている」という6歳年下の“弟弟子”を、16日の準々決勝で撃破。決勝前には張本から激励を受けたといい「張本に勝ち切れたことで決勝でも良いプレーができた」と自信を深めて臨んだ。

 昨年の男子ダブルス優勝に続くタイトルを獲得し「全日本を獲れたので、次は世界選手権やパリ五輪のメンバーに食い込めるように、もっと頑張りたい」。東京五輪の代表争いには絡めなかった男が、次のパリ五輪の有力候補に名乗りを上げた。

 ◆及川 瑞基(おいかわ・みずき)1997年(平9)6月26日生まれ、宮城県出身の23歳。青森山田中・高から専大に進学。18年3月には21歳以下世界ランク1位になった。前回大会では男子ダブルス優勝。20年からTリーグ東京に加入した。1メートル60。戦型は右シェークドライブ。

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