柏原明日架 地元・宮崎開催ツアー選手権出て“思い”伝えたい

[ 2020年11月9日 05:30 ]

女子プロゴルフツアー スポニチ主催TOTOジャパンクラシック最終日 ( 2020年11月8日    茨城県 太平洋クラブ美野里C=6554ヤード、パー72 )

最終日、18番でティーショットの打球を見つめる柏原(撮影・西尾 大助)
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 【私のGo Toキャンペーン】6日に開幕した「TOTOジャパンクラシック」では、選手が胸に秘めているテーマを深掘りする企画「私のGo Toキャンペーン」を連載してきた。最終回は柏原明日架(24)。「恩返し」をテーマに掲げた。

 現在、新型コロナウイルス感染防止のため選手、キャディーをはじめとする最小限の関係者しか会場には入れない。いつも会場に付き添ってくれる母・友美さんの姿はなく、コーチでもある父・武道さんには映像で確認してもらうしかない。宿舎からは自分で車を運転し、会場へと向かう日々。柏原は言う。

 「こういう状況だからこそ、チームの絆も深まった。捉え方を変えれば、ある意味でいい時期ではあったかなと思います」

 家族だけでなくキャディーやマネジャーもそう。特別なシーズンだからこそ周囲の支えを感じる機会になった。今年のテーマは「恩返し」と決めた。プロとして最大のそれは、結果を残すこと。目下、今年最終戦ツアー選手権リコー杯への出場権獲得を目標とする。

 今年のツアー優勝者や賞金ランク上位30人などが出場できるメジャーで、今年唯一の地元・宮崎での開催。だが、今季未勝利で賞金ランク58位の柏原の手元に、出場権はまだない。同郷で同世代の永峰咲希が日本女子プロ選手権を制し、出場を決めたことも発奮材料。「2人で一緒に出たことがないので優勝して決めたい。あとは私次第。実現することが、宮崎への恩返しにもなる」と力を込めた。

 今大会は通算3アンダー50位で終えたが「3日間戦えたことが大きい」と前向きに捉える。残り2試合で優勝、または上位に進出して賞金を稼ぐ必要がある。10月最終週から投入したキャロウェイの新作アイアン「X FORGED CB」のフィーリングも試合を重ねるごとに向上。「秋口に上がってくるタイプ。ショットの感覚も上がっている」。秋の逆襲に備える。  =終わり=

 ◆柏原 明日架(かしわばら・あすか)1996年(平8)1月30日生まれ、宮崎市出身の24歳。父・武道さんの勧めで7歳からゴルフを始める。中学3年で全国中学校選手権春季大会で優勝。14年のプロテストで合格し、翌15年に初シードを獲得。19年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子」でツアー初優勝し、同年10月の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で2勝目。1メートル71、63キロ。家族は両親と弟。趣味は写真を撮ること。

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