37歳・上田藍が最年長日本一「最後は意地でした」 トライアスロン日本選手権

[ 2020年11月9日 05:30 ]

女子1位でゴールする上田藍(代表撮影)
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 トライアスロンの日本選手権は8日、東京・お台場海浜公園周辺で行われた。新型コロナウイルスの影響で25・75キロで争われ、女子は五輪3大会連続出場中の37歳、上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)が57分35秒で最年長記録を更新する4年ぶり6度目の日本一に輝いた。17歳の中嶋千紗都(山梨学院高・チームケンズ山梨)が2位。男子はオーストラリア出身で初出場のニナー・ケンジ(NTT東日本・西日本)が51分9秒で初優勝した。

 第一人者の上田が貫禄を示した。苦手のスイムを好位置で終えた段階で「勝ちパターンに持っていける」と確信。バイクでトップ集団に入ると、得意のランは高校生の中嶋との一騎打ちに。中盤でスパートをかけて突き放し、「年齢が半分以下の選手と競っていたので最後は意地でした」と笑顔を見せた。

 女子で唯一、9月にドイツで行われた世界選手権に出場し、欧州3レースを転戦。「世界のスピードを体感したことで余裕を持ったレースができた」という。観戦自粛が呼び掛けられた今大会は沿道の声援は少なかったが「拍手で相手とのタイム差を感じながら走れたので、コロナ禍での勝負の引き出しが増えた」と収穫も強調。来夏の4度目の五輪出場へ「しっかり仕上げたい」と誓った。

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2020年11月9日のニュース