“女ウッズ”笹生優花 9バーデ―ノーボギー猛チャージ2位「結果は出ると思っていた」

[ 2020年11月9日 05:30 ]

女子プロゴルフツアー スポニチ主催TOTOジャパンクラシック最終日 ( 2020年11月8日    茨城県 太平洋クラブ美野里C=6554ヤード、パー72 )

18番、バーディーパットを決めサムアップポーズで笑顔を見せる笹生(撮影・西尾 大助)
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 “女ウッズ”の異名を取る笹生優花(19=ICTSI)が、自己ベストに並ぶ63をマークし、3打差の2位に入った。今季は8月のニトリ・レディースで史上4人目のプロ初優勝からの2戦連続優勝を飾ったが、その後は優勝争いに絡めず前週の三菱電機レディースでは今季初の予選落ち。久しぶりのビッグスコアで復調をアピールした。

 最終組の3組前で回っていた笹生は、18番で1メートルのバーディーパットを沈め、ホールアウトした時点でトップに並んだ。まだ何かが起きる可能性はあったが、「もしかしたらプレーオフが20%あるかなと思っていました。でも、それもないだろうと。申ジエさんが絶対に勝つと思っていました」。予想通り、申ジエが終盤イーグル、バーディーを決めて今季3勝目は遠のいた。

 それでもこの日の9アンダー、63は自己ベストタイ。会見では久しぶりに笑顔を見せた。「今日はショットが安定していました。フェアウエーの幅に収まっていたし、パットも入ってくれました」

 11番で6メートルの難しい距離を沈め、12番パー5では2オン2パットのバーディー。安定したショットとパットに支えられ“女ウッズ”の異名にたがわぬ“チャージ”で、8月に2戦連続Vを飾って以降最高の2位に入った。

 実は10月上旬の日本女子オープンから左手首を痛めていた。その影響もあり前週は予選落ち。それでも本人は「その週に何をしなくちゃいけないか、やらなきゃいけないことに集中していました。それができれば結果は出ると思っていました」とケガを不調の言い訳にしなかった。父・正和さんは「まだ完全ではないですが、だんだん痛みが収まってきて今週はその中で一番良かったと思います」と少しホッとしたような様子だった。

 年内の国内戦は残り3試合。ただ、12月のメジャーの全米女子オープンも出場権が得られれば挑戦したい意向だ。「今後の目標はあまり考えていません。楽しく回れればいいと思います」と19歳は控えめに話していた。

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