内村航平「東京が区切りってこともない」東京五輪後も現役意欲

[ 2020年10月13日 21:00 ]

内村航平
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 体操男子の内村航平(31=リンガーハット)が、新型コロナウイルスの影響で来夏に延期となった東京五輪以降も現役続行の意欲を持っていることが13日までに分かった。

 12年ロンドン、16年リオデジャネイロと五輪連覇中の個人総合、リオで制した団体総合ではなく、種目別の鉄棒で狙う自国開催の夢舞台。黄金のキャリアに唯一、欠けている五輪種目別の金メダルを獲得した後も、日本初のプロ体操選手の物語が続く可能性が出てきた。

 13日までに内村が自身の引き際について言及し、「前はいい時にスパっと辞めた方がいいと思っていた。でも、まあ理想と現実は違うので。今は、ここまでやったら終わりというよりは、その場その場に応じてって感じになっている。東京が区切りってこともない」と明かした。

 6種目の個人総合で、五輪連覇を含めた世界大会で前人未到の8連覇を達成。肉体へのダメージは大きく、特に16年リオデジャネイロ五輪後は故障が増えた。かつて「(20年大会が)東京五輪じゃなかったら現役を続けていない」と口にしていたが、東京五輪を鉄棒で目指している今、競技生活の終着点に対する考えは大きく変化している。

 今年2月にオールラウンダーからスペシャリストへの転生を決断。深刻な痛みを抱えていた両肩への負担が軽減し、9月22日の全日本シニア選手権ではH難度「ブレトシュナイダー」にも成功した。伸びしろを感じ、五輪以降も競技を追究する思いは強さを増している。体操のスペシャリストを目指して、内村にしか歩めない道を進む。

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2020年10月13日のニュース