聖火 車でリレー検討 一般ランナー取りやめ 26日福島出発は「計画通り」

[ 2020年3月24日 05:30 ]

史上初の五輪延期決定的

ギリシャ・オリンピア遺跡で日本人最初のランナーとして聖火を掲げて笑顔で走る野口みずきさん
Photo By 共同

 新型コロナウイルスの感染拡大で国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪の延期を含めた検討を始めたことを受け、大会組織委員会は23日、福島県から26日にスタートする聖火リレーについて一般ランナーの参加を取りやめるなど大幅に規模を縮小する方向で調整に入った。聖火はランタンに入れて車両で運ぶ案などが検討されている。

 組織委の武藤敏郎事務総長は23日の記者会見で「26日に福島をスタートする計画に変更はない」と述べた。

 福島県の関係者によると、ランタンを載せた車両は、当初の予定通り3日間かけて県内の各リレーコースを巡る方向だという。

 1カ月程度の措置とし、その後は状況を踏まえ検討する。各日のゴール地点で行う式典「セレブレーション」で聖火を展示する案などが出ている。当初の計画通りの実施は大規模イベントの自粛を求める政府の方針にそぐわないと判断した。

 聖火リレーは26日に福島県のサッカー施設、Jヴィレッジから始まる。既に出発式の無観客での実施、沿道での応援自粛などが決まっていた。森会長は26日のスタート式典に出席予定の安倍首相から「政府が集会を控えろと求める中、私が出席するのはいかがなものか」と欠席の意向を伝えられたことも明かした。自身については「26日は必ず福島に参ります」と断言した。

 聖火は20日にギリシャから特別輸送機で宮城県の航空自衛隊松島基地に到着。東日本大震災で大きな被害が出た岩手、宮城、福島3県で25日まで「復興の火」として巡回展示されている。

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