アテネの聖火引継ぎ式 森会長ら日本からの参加見送り 吉田沙保里さん、野村忠宏氏も

[ 2020年3月18日 05:30 ]

聖火リレーについて報道陣に説明する組織委員会の森喜朗会長(撮影・中出健太郎)
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は17日、アテネで19日に行われる五輪聖火の引き継ぎ式に日本からの出席を見送ると発表した。当初は森会長や元柔道の野村忠宏氏、元レスリングの吉田沙保里さんらが18日に特別機でアテネへ向かい、聖火を日本へ運ぶ予定だったが、ギリシャ政府が新型コロナウイルス対策として、入国者に対する14日間の隔離措置を17日から実行。輸送機のみギリシャへ向かい、現地にいる組織委員会スタッフ8人が聖火を日本へ移送する。20日に宮城県の航空自衛隊松島基地へ到着する予定は変わらない。

 これに伴い、聖火の引き継ぎ式も大幅に縮小される。当初は野村氏と吉田さんがアテネのパナシナイコ競技場内を走る予定だった。国際オリンピック委員会(IOC)などと協議した森会長は「大変残念だが、真剣に会議してもらった。IOCも何とか7月24日の開幕を目指してやろうという意欲がくみ取れる。必ずいい方向に行くだろうと確信している」と話した。

 コロナウイルスの感染拡大が深刻なギリシャでは有名人聖火ランナーに観衆が殺到したため、同国内での聖火リレーが12日の開始からわずか1日で中止。五輪の幕開けを告げる“儀式”は、寂しいものとなっている。

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2020年3月18日のニュース