元関脇の幕下・豊ノ島は負け越し決定「あと一番頑張ります」

[ 2020年3月18日 15:19 ]

大相撲春場所11日目 ( 2020年3月18日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所11日目>豊ノ島(右)を寄り切りで下した千代鳳(中央奥)だが、そのまま土俵から落ちて、その衝撃で後ろに押される浦風親方(左)(撮影・坂田 高浩)
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 元関脇で三賞10回を誇る技巧派の東幕下2枚目・豊ノ島(36=時津風部屋)は6番相撲で十両の取組に入り、東十両14枚目・千代鳳(27=九重部屋)に寄り切られ、2勝4敗で負け越しが決まった。

 得意の左を差したものの、押し込まれ、土俵際で俵をつたいながら粘った。物言いが付くほど、きわどい勝負に持ち込んだものの、協議の結果は軍配通りで敗戦。「圧力をかけての出し投げなら、もう少し違ったかも。仕方ないですね。(左を差す得意の形に持ち込んだが)ちょっと慌てたのかな。左四つ、自分の長所の型をつくって前に出て圧力をかけていれば…。ただ、自分で押していく力が衰えている感じがあるので…」。厳しい表情で振り返り、最後に「あと一番頑張ります」と締めくくった。

 東十両11枚目の初場所で4勝11敗と負け越し、春場所で幕下へ転落した。初場所終了時点では「辞めるつもりだった」が、長女・希歩ちゃん(7)に「お相撲さんでいてほしい。普通のお父さんになってほしくない」と言われて翻意し、奮闘している。

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2020年3月18日のニュース