福士加代子、25キロで棄権「今やめないと、と判断した」3・8名古屋で五輪切符再挑戦

[ 2020年1月27日 05:30 ]

東京五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ第2戦 大阪国際女子マラソン ( 2020年1月26日    大阪市・ヤンマースタジアム長居発着 )

ヤンマースタジアム長居を出発する福士(撮影・大森 寛明)
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 5大会連続の五輪出場を狙う福士加代子(37=ワコール)は先頭から遅れ始めた23キロすぎに「やめるわ」と合図すると、25キロで手でバツ印を掲げスローダウン。3月8日の名古屋ウィメンズで再度代表切符を狙うために、ダメージを残さないよう途中棄権した。「次につながるスタート。名古屋に向け今やめないと、と判断した」と再挑戦を即決した。

 設定ペースよりも速いレース展開についていくことができなかった。最後の1枠を争う小原が17キロ付近で先頭集団から脱落。松田との一騎打ちに備えて集団後方で粘ったが逆に引き離され、「なんでこんなにスピードが出ないのかと思った」と高速レースを振り返った。

 昨年は12・7キロ付近で転倒して途中棄権したが、すぐさま出場を決断した名古屋ではMGC切符を獲得するなど短期間での調整は経験済み。永山忠幸監督は「明日にでも(出場を)申し込む。お尻に火が付いた。今回は名古屋に向けてハーフを1本走ったという感覚で明日から練習します」と闘志を燃やした。

 最終決戦となる名古屋は設定記録が2時間21分46秒に上がった。それでも福士は「残り1カ月やれることをやる」と前向きに切り替えた。

《レースドキュメント》

 ▽5キロ 通過タイムは設定タイムより2秒早い16分38秒。松田、小原、福士は先頭集団に位置する。

 ▽16キロ 松田が集団先頭を快走する一方で小原、福士は集団後方に下がる。

 ▽17キロ 小原が集団から遅れ始める。松田、福士は先頭集団でレースを展開。

 ▽23キロ 集団が崩れ、松田とベレテの2人になる。福士は20キロ付近で集団から脱落。

 ▽25キロ 福士が手でバツサインを出して途中棄権。

 ▽31キロ 松田がスパートで仕掛け独走状態となる。

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