世界に衝撃!NBA元レイカーズのブライアント氏が死去 搭乗のヘリが墜落 濃霧が原因?

[ 2020年1月27日 09:17 ]

ブライアント氏らを乗せていたヘリコプターの墜落現場(AP)
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 NBA元レイカーズのスーパースター、コービー・ブライアント氏が26日、米ロサンゼルス郊外で発生したヘリコプター墜落事故で死亡。41歳だった。同乗していた13歳の二女、ジアナさんを含め、AP通信によればこの事故で9人が死亡。ヘリは米国製の「シコルスキー・S―76B」でブライアント氏が所有していたものだった。

 事故発生は26日の午前9時47分。ヘリはロサンゼルス市南部のジョン・ウェイン空港を離陸し、ドジャー・スタジアム周辺の上空を通過したが、同市北西48キロのカラバラス近くの傾斜地に墜落して炎上した。衝突音を聞いた付近住民の話ではカラバラス周辺は濃霧。事故原因は判明していないが、この霧が影響した可能性があると見られている。墜落から43分後に消火活動は終わったが生存者は確認されず、その後、ブライアント氏とジアナさんが乗っていたことが明らかになった。同氏はジアナさんのバスケットボールの試合を観戦するため、ヘリコプターで移動していた。

 ブライアント氏は現役時代からロサンゼルス市内の道路の渋滞を避けるために頻繁にヘリで移動しており、引退してからも自身が設立したトレーニング施設への移動にヘリを使っていた。

 この事故の前日には、レイカーズのレブロン・ジェームズ(35)がブライアント氏が記録した通算3万3643得点を抜いてリーグ歴代3位に浮上したばかり。同氏が最後にソーシャルメディアに投稿したのは「わが兄弟を尊敬する。キング・ジェームズとしてさらに前進を続けて」とジェームズの偉業を祝福するものだった。

 ブライアント氏は高卒選手として1996年のドラフトで全体13番目にホーネッツに指名され、その1カ月後にレイカーズへトレード。そこからスター街道を突っ走り、ファイナル優勝5回、球宴出場18回、得点王2回という輝かしい成績を残して2016年シーズンを最後に現役を退いた。2016年4月13日、現役最後となった通算1346試合目のジャズ戦では60得点をマーク。数々の“伝説”を残してレイカーズ一筋、20シーズンにおよぶ現役生活に別れを告げていた。

 21歳のときに知り合った4つ年下のバネッサ夫人と、両親の反対を押し切って2001年4月18日に結婚。娘が4人いて、ジアナさん以外には長女ナタリアさん(17)と三女ビアンカちゃん(3)とまだ7カ月の四女カプリちゃんがいる。

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