八村が76ers戦でチーム最多の27得点 43分出場は自己最長 連敗を3で阻止

[ 2019年12月6日 11:33 ]

ドリブルで突破を図るウィザーズの八村(AP)
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 NBAウィザーズの八村塁(21)が5日、地元ワシントンDCで行われた76ers戦でデビューから20試合連続で先発。ウィザーズは故障者続出ながら119―113(前半65―55)で、4連勝中だった76ersをホームでなぎ倒して今季7勝目(13敗)目を挙げ、連敗を3でくい止めた。前半の52失点は今季最少。リーグ屈指のセンターの1人、ジョエル・エンビード(25)にはダブルチームで対抗し、第2Qを40―22として流れを変えた。

 八村は3日のマジック戦での39分を上回る自己最長の43分出場してフィールドゴール(FG)を18本中11本(うち3点シュートは3本中1本)成功させ、前半での19得点を含めて自身2番目のハイスコアとなる27得点(チーム最多)と7リバウンドを記録。フリースローは4本すべて成功させ、2ケタ得点は4試合連続今季13回目で20得点以上は5回目となった。

 八村は便宜上「パワーフォワード」としての先発ながら、第2Qから終盤にかけては随所で3日のマジック戦同様に「センター」としてもプレー。213センチ、127キロのエンビードとホークス、セルティクス時代にセンターを務めたアル・ホーフォード(33=206センチ)という強力なフロントコート陣を相手に素晴らしい活躍を見せた。

 ウィザーズでは本来のセンター、トーマス・ブライアント(23)が脚の故障で少なくとも3週間戦列を離脱。ベンチメンバーとして重要な役割を果たしていたフォワードのC・J・マイルズ(32)も左手首のじん帯修復手術を受けたために無期限で戦列を離れることになった。さらにこの日はポイントガードのアイゼイア・トーマス(30)が太腿、控えガードのジョーダン・マクレー(28)が指を痛めて欠場。足首を痛めていたセンター兼フォワードのモーリッツ・ワグナー(22)が3試合ぶりに復帰し、アキレス腱の故障でベンチ入りしていなかったセンターのイアン・マヒンミ(33)が今季初めて出場したが、“エンビード対策”での駒不足は否めなかった。

 しかし今季ここまであまり効果を見せていなかったディフェンスが機能。その中で背番号8が重要な役割を果たした試合となった。ガードのブラドリー・ビール(26)も26得点と10リバウンドをマーク。控えから先発に回っているフォワードのダビス・バターンズ(27)は3点シュートを13本中7本成功させてウィザーズのオフェンスを支えた。ウィザーズが勝った相手の中で現時点で勝ち越しているのは76ersだけ。今季の試合の中では最も価値のある白星となった。

 76ersは敵地でのカードでは10連敗となって今季の成績は15勝7敗。トバイアス・ハリス(27)がチーム最多の33得点を挙げ、エンビードも26得点と今季自己最多の21リバウンドを稼いだもののターンオーバーを8回犯してチームの連勝は4でストップ。2017年シーズンの新人王で208センチのポイントガード、ベン・シモンズ(23)は執ようなウィザーズのディフェンスの前に7回のターンオーバーを喫して敗れ去った。

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