羽生結弦、SP2位発進「悔しいと言っていても仕方ない」 チェンが今季世界最高点で首位

[ 2019年12月6日 06:00 ]

フィギュアスケート・GPファイナル第1日 ( 2019年12月5日    イタリア・トリノ )

<グランプリファイナル第1日>男子SP、演技をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 男子ショートプログラム(SP)が行われ、3年ぶり5度目の優勝を狙う羽生結弦(ANA)は97・43点で2位発進となった。GPファイナル、世界選手権を連覇中のネーサン・チェン(米国)が自己ベストで今季世界最高の110・38点で首位に立った。

 今季SP「秋によせて」は、羽生が憧れるジョニー・ウィアー氏(米国)が今大会と同じ会場の06年トリノ五輪のフリーで舞った演目。特別な思いを胸に最終滑走で登場すると冒頭の4回転サルコー、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は成功したが、4回転トーループの着氷で大きくバランスを崩し3回転トーループとの連続ジャンプにできなかった。

 コーチ不在で臨んだSP。得点を待つキス&クライには1人で座り、スコアが出ると何度かうなずいた。「ファイナルはネーサン選手との戦いとしか思っていない。勝ちたい」とライバル意識をむきだしにしていた、合計の世界最高得点を持つチェンに12・95点差をつけられた。フリーが行われる7日は羽生にとって25歳の誕生日。男女通じて史上最多となる5度目のファイナル制覇を大逆転で実現し、自らバースデーを祝う。

 ▼羽生の話 ホント情けないと思っている。悔しさはあるけど、悔しいと言っていても仕方ない。明後日(フリー)に向けて1分1秒をどうやって過ごすか、いろいろと計画を立てながら、抜くところは抜いて入れるところは入れて、しっかりやっていかないといけない。

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