中村“大胆予告”「松島は2トライ」

[ 2019年9月27日 05:30 ]

ラグビーW杯1次リーグA組   日本―アイルランド ( 2019年9月28日    エコパ )

会見するトゥポウ(左)と中村(撮影・久冨木 修) 
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 2戦連続の先発が決まったCTB中村が、アイルランド戦のトライ数を“大胆予告”した。会見場に登場し、1問目からトライ数を予想する質問が飛ぶと、中村はニヤリと笑う。そして「松島は2トライと言っていた。マノ(レメキ)も2トライと言っていた。だから4トライは確実です」とぶち上げた。

 会場を沸かせた強気発言には意味がある。ロシア戦前の会見では「松島が3トライ取ると言ったので、有言実行してもらいます」と暴露。サントリーの後輩にハッパをかけ、見事、松島は日本勢初の1試合3トライで応えた。松島は日本最多タイのW杯通算4トライとしており、記録更新にも期待がかかる。中村の発言で、松島が再び奮起する可能性は高い。

 自身の貢献も大事になる。強敵との決戦を前に、中村は「日本がいいアタックをできるように、つなぎ目としていいコミュニケーションを取って潤滑剤としてやれれば」と足下を見つめた。

 ≪具真っ向勝負挑む≫W杯初先発を勝ち取ったプロップ具は「応援してくれる人たちを喜ばせるプレーを見せたい」と笑顔で意気込んだ。ロシア戦では投入された直後の自陣ゴール前スクラムに耐え抜き、改めてセットプレーでの強さを披露。アイルランドのFWも世界屈指の強さを誇るだけに「相手もスクラムを押す気持ちが強い。自分たちも最初から強い気持ちで押す」と真っ向勝負を宣言した。

 ≪日本勢最多出場へ トンプソン初先発≫ロックのトンプソンが先発に名を連ねた。28日のピッチに立てば、W杯通算12試合目となり、名WTBの小野沢宏時と並ぶ日本勢最多となる。チームマンらしく記録には無頓着で「12試合だろうが、15試合だろうが関係ない。チームがいい結果なら。でも、日本代表の経歴には誇りを持っている」と引き締まった表情だった。相手のフッカー、ベスト主将は1歳年下の37歳。年長対決にも「年齢は単なる数字にすぎない」と冷静だった。 

 ≪ファンデルヴァル ト肉弾戦へ役割遂行だ≫開幕戦で先発したロックのファンデルヴァルトもリザーブに回り、「インパクトを与えたい。ゲームのフィニッシュを手助けする」と与えられた役割遂行を誓った。ロックとして上背では先発の2人に劣るが、接点での強さに強みを持つ。肉弾戦が80分間続くとみられる決戦に向け、「まずはボールを保持することが重要。相手ボールの時はダブルタックルを徹底する」と話した。

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2019年9月27日のニュース