サニブラウン猛暑歓迎 拠点フロリダと同環境 熱い走りで沸かせる!

[ 2019年9月27日 05:30 ]

世界陸上 27日開幕

軽めの調整をするサニブラウン(撮影・小海途 良幹)
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 陸上の世界選手権は27日、カタール・ドーハのハリーファ国際スタジアムで開幕する。大会初日から注目の男子100メートル予選(日本時間28日午前0時5分)が行われ、日本からは史上最強の9秒台3人衆が初戦を迎える。各選手が手を焼いているのが40度を超えるドーハの酷暑だが、日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(20=米フロリダ大)は拠点のフロリダと似ているという猛暑を歓迎。目標に掲げた金メダルに向けて暑さをアドバンテージに変える。

 煮えたぎるような暑さのカタールでサニブラウンがニヤリと笑った。「フロリダもこのくらい暑い。日頃からこういう環境なので、暑さには耐性がついている」。暑さで調整が難しくなる今大会、サニブラウンには恵みの暑さになりそうだ。

 サニブラウンが拠点を置くフロリダの夏は日差しも強い。猛暑日も多く、亜熱帯特有のまとわりつく湿度もある。ドーハは夜になると湿度90%を超えることもあるが「(フロリダと)さほど変わりはない。対策はあんまり何もしていないかも」と余裕の口ぶりだ。

 25日には軽めの夜間練習を行ったが、サニブラウンは日中の暑さが残る競技場で、フロリダ大で指導を受けるマイク・ホロウェイコーチらと談笑。日本選手団が早々と約1時間ほどで切り上げたが、サニブラウンは約2時間も競技場に滞在するなど、蒸し暑さも問題ない様子。「水分補給しないと疲れやケガにもつながる。そこは軽視せずにやりたいですね」と話した。

 優勝も視野に入れる3大会連続出場の世界選手権。前回大会で世界記録保持者のウサイン・ボルトが引退し、“ポスト・ボルト”を巡る男子100メートルの戦いは熱を帯びてきている。エントリー選手中ではサニブラウンの今季ベスト9秒97は11番目のタイム。前回大会の決勝進出のラインは10秒00と油断はできないが「前大会に比べてレベルが一段階上がった。そこで自分の走りができるかが鍵になる。気負わずに自分の走りをしたい」と熱いレースで日本中を沸かせる準備はできている。

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