小池という男 統計、分析、マクロ管理…“走る求道者”

[ 2019年7月21日 05:33 ]

陸上 ダイヤモンドリーグ第10戦第1日 ( 2019年7月20日    ロンドン )

男子100メートル決勝 日本歴代2位の9秒98をマークし、笑顔でポーズをとる小池祐貴
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 常に前のレースから一つ良い状態に持って行くことを目指している小池。0・1秒でも早く走るために研究を絶やさない“走る求道者”の一面を持っている。

 海外転戦するときには強豪選手のスタートの形を徹底的に勉強するという。スタートの形を見て、統計を立てて分析。「書いて残したりはしない。まねしちゃうと自分のことじゃないみたいになってしまう。学生のときでまねするのはやめました」。独自の走りを追究した先に9秒台が待っていた。

 コンディションづくりも1日に必要な三大栄養素を割り出す「マクロ管理法」を取り入れていて、睡眠学の勉強もしたこともある。深い眠りに入るためにはどういう姿勢がいいのかなど、早く走る可能性を探ることには労を惜しまない。「僕の中で何も考えずに臨むのは手を抜いていることになる」と妥協は許さない。

 その半面、「休日は休まないと練習できない」と引きこもってiPadで好きなだけネット動画を楽しんで完全オフを取るなど、全てにおいてストイックだ。

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