【荒磯親方 真眼】完璧な内容で白星 千秋楽も鶴竜有利

[ 2019年7月21日 08:20 ]

大相撲名古屋場所14日目 ( 2019年7月20日    ドルフィンズアリーナ )

御嶽海(右)を寄り切り、1敗を守った鶴竜(撮影・中村 与志隆)
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 鶴竜と御嶽海の一番は攻防のある相撲になると思っていましたが、横綱は全てが完璧でした。圧力もしっかりかけ、立ち合いで決まった感じです。御嶽海が左で嫌がり、この時点でグイグイ攻めて上手をしっかり取りました。腰もぶれずに相手にぶつけていました。大一番でこういう相撲を取るのは、さすがというか明日への懸け橋になっています。13日目の友風戦の負けを「昨日は昨日」と切り替えられたのも横綱の凄さです。

 場所前に腰を痛めたようですが、その分、昔のように速い相撲になっています。もちゃもちゃして苦し紛れにはたくと体にも負担がかかります。早く仕留めてやろうという気持ちがプラスに働いていて、自分から相手の得意な左四つに組みにいって攻防にならないようにして寄っていくなど、バリエーションの増えた横綱を初めて見た感じです。相撲内容全てを含め、千秋楽は鶴竜がかなり有利ではないかとみています。(元横綱・稀勢の里)

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2019年7月21日のニュース