小出さん「Qちゃんとお見合いしてみないか」は冗談ですよね？

小出義雄氏死去

00年シドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得し、小出義雄監督とガッチリと握手を交わす高橋尚子
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　【悼む】陸上担当になった03年、小出氏は佐倉アスリート倶楽部代表として指導していた。教え子である高橋尚子さんの00年シドニー五輪金メダル獲得から3年。再び04年アテネ五輪代表の座を目指していた時期だ。小出代表は高橋さんの復活を信じていたが、その一方で30代となった彼女の私生活の心配もしていた。

　番記者として、レースやイベントで全国行脚する2人を追いかけた。ある時、小出代表から「倉地君、独身だよね？」と聞かれた。当時30歳、未婚だった記者が「そうです」と答えると「Qちゃんと見合いしてみないか」と言われた。

　突然の発言に、同席していた高橋さんも記者もビックリ。ぼう然としていると、小出代表は「ワハハ！これから一生、肩書は“Qちゃんの旦那”になるけどね」と言って、豪快に笑った。

　高橋さんは記者にとって同世代のスーパーヒロイン。見合いなど恐れ多く、国民栄誉賞受賞者のパートナーとなる覚悟もできなかった。

　現在、高橋さんは「チームQ」のトレーナーだった男性と交際していると聞く。小出代表の発言は、復活を目指して練習する高橋さんをリラックスさせるためのジョークだったのか、それとも…。（03～07年陸上担当・倉地　城）