金谷、緊張振り切った! 初日日本勢トップ44位も「まだ余裕がないです」

[ 2019年4月13日 05:30 ]

米男子ゴルフ マスターズ 第1日   ( 2019年4月11日    米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

第1ラウンド、1オーバーでホールアウトした金谷拓実
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 初出場の金谷拓実(20=東北福祉大3年)が4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73で回り、日本勢最上位の44位発進した。出場のアマチュア6選手の中では1打差2位タイで、11年の松山英樹(27=LEXUS)以来のローアマ獲得へ好スタート。8度目出場の松山は3オーバーの75で首位と9打差の63位と出遅れた。タイガー・ウッズ(43=米国)は70をマークし、4打差11位と上々の滑り出しとなった。

 パトロン(観客)に周囲を囲まれた1番ティーグラウンドで金谷は「ティーショットがどこに飛ぶか分からない」ほど緊張したという。だが、18ホールを終えて戻ってきたときには、充実感に満ちた表情に、変わっていた。初出場のアマチュアながら日本勢トップとなる44位。予選通過圏内で回る健闘にも「まだ余裕がないですし、必死にやってこの結果です」と謙虚に振り返った。

 体が思うように動かず、1番パー4のティーショットは左の林へ。しかし、ここから圧巻だった。木を避けるためフックをかけ、2オンに成功。8メートルのバーディーパットを沈めて右拳を握った。2番パー5でも第3打を2・5メートルに寄せて連続バーディー。2アンダー時点で自身の名前が掲示されたスコアボードを見て「写真を撮りたかった」と笑った。

 昨年10月に日本人アマとして松山英樹以来2人目の出場を決めた。東北福祉大の先輩でもある松山から「飛距離をアップしないと厳しい」と助言を受け、週4日の筋力トレーニングを行ってきた。体をつくるため、好物の家系ラーメンを封印。昨季280ヤードだった平均飛距離は10ヤード伸びた。この日のドライビングディスタンスは291ヤード。フェアウエーキープ率は85・71%で87人中3位と、努力の成果が結果に表れた。

 前週は、アマチュア日本代表としてともに戦う安田祐香が第1回オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権で3位に入った。6日には練習の合間を縫ってコースで声援を送り「いいイメージをもらった」と刺激を受けた。次は自分も、との思いは強い。

 今大会の目標は先輩・松山に続くローアマの獲得。20歳は「予選通過が気になると思うが、上位でプレーをするという気持ちで頑張る」と力を込めた。

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