【中嶋常幸 密着オーガスタ】金谷 自分の持ち味出せた度胸に感服

[ 2019年4月13日 08:07 ]

米男子ゴルフ マスターズ 第1日   ( 2019年4月11日    米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

第1ラウンド、1番でバーディーを決め、ガッツポーズする金谷拓実
Photo By 共同

 初日は初出場のアマチュア、金谷が自分の持ち味を出してよく頑張った。昨年のアジアアマの最終日に逆転でマスターズの出場資格を手にしただけあって、度胸が据わっている。オーガスタのグリーンは傾斜があり、速くて難解だが、出だしの1番で8メートルのバーディーパットを決めたようにパッティングには光るものがあった。そしてそれ以上に、この日は思い切りのいいショットが目を引いた。惜しかったのは17番の第2打。風を読み間違えたようだが、あそこを無難にいっていれば、パープレーで上がれていただろう。でも、1オーバーの73なら上出来といえる。

 金谷の先輩の松山はショットの悩みが多すぎて、自分自身にブレーキをかけてしまったようだ。考えることが2つくらい多いという感じだろうか。ホールアウト後の練習場では、ティーアップせずに1Wでボールを打つ“直ドラ”で何球か練習していたが、クラブが下から入ると“直ドラ”は打てない。スイングプレーン、軸がしっかりしてないと打てないので、軌道と体の感覚を一致させようとしていたのかもしれない。だが、いずれにしてもそろそろ誰かコーチをつけた方がいいような気もする。1人で悩み続けていると結果的に遠回りになる可能性がある。

 この日は風もそれほど強くなく、コンディションも良かった。上位には昨季メジャー2勝のケプカやデシャンボー、ミケルソンら今季好調な選手が名前を連ねた。その中でもケプカは飛距離も出るし安定感がある。表情も落ち着いているように見えた。ウッズやファウラーも2アンダーにつけている。2日目以降も目が離せない展開になりそうだ。

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2019年4月13日のニュース