跳べ!戸辺直人 東京五輪金へ「名前負けしないようにしたい」

[ 2019年2月23日 13:46 ]

日本記録樹立を祝福される戸辺
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 陸上走り高跳びの世界室内ツアーで日本人初の総合優勝を飾った戸辺直人(26=つくばツインピークス)が23日、欧州遠征を終えて成田空港に凱旋帰国した。遠征中には13年ぶりの日本記録更新となる2メートル35をマークするなど東京五輪メダル候補に急浮上したハイジャンパーは「世界での立ち位置を東京五輪まで維持して、優勝を目標に頑張りたい」と自負を口にした。

 戸辺のマークした2メートル35は16年リオデジャネイロ五輪では銅メダル相当。12年ロンドン五輪では銀メダルに相当する好記録だ。欧州遠征で4戦に出場し全勝とシーズンインから絶好調で、ライバル選手にも「何で今年はいいの?」と聞かれるほどだった。日本記録を一気に2センチ更新した戸辺は「冬季練習がうまくいっているのかチェックするのが目的だった。初戦で日本記録を出せたのは驚いた」と振り返った。

 筑波大大学院の院生としてA4で150ページ以上にも及ぶ博士論文を出発前に提出した。午前中を練習にあて、午後は研究に費やすという日々から、4月には晴れて“日本一高く跳べる博士”が誕生する。「欧州遠征は開放感いっぱいで出発しました」と笑顔を見せた。

 この日は4月1日付で日本航空と所属契約を結んだことも合わせて発表された。「名前が『トベ』なのでアイコンという意味ではインパクトが強い。名前負けしないようにしたい」。次戦の国際大会は4月のアジア選手権(ドーハ)となる。「アジアで優勝なら世界でも勝てる。ライバルも多くてしんどい部分もあるがその環境を力に変えたい」と再び世界を驚かす準備を整えている。

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2019年2月23日のニュース