天理 逆転で3大会ぶりの8強入り 高校日本代表候補の山村が反撃トライ

[ 2019年1月1日 14:29 ]

第98回全国高校ラグビー第4日・3回戦   天理21―10中部大春日丘 ( 2019年1月1日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<天理・中部大春日丘>後半、トライを決める天理・照井
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 Bシードの天理(奈良)が同じBシードの中部大春日丘(愛知)を逆転で下し、3大会ぶりの準々決勝進出を果たした。

 天理は0―7で迎えた前半5分、高校日本代表候補のCTB山村勝悟(3年)が左中間へ反撃のトライ。同13分、右ライン際を走ったWTB豊田祐樹(2年)のトライで逆転した。山村は高校日本代表候補のFB津野来真(らいま=3年)が負傷で戦列を離れたため急きょロックからコンバート。「悪い状況を変えられたのはよかったと思います」と照れくさそうに笑った。

 「津野がいなくなった時点でいろんなことを準備してきました。やりくりしていく中でマイナス面をどれだけプラスに変えていくかでした」と就任7年目の松隈孝照監督。起用がズバリ当たった。

 後半6分にはハイタックルによるシンビンで数的不利に陥ったが、FWの平均体重で8・8キロ勝る中部大春日丘の攻撃を伝統の低いタックルで1トライに抑えた。

 「自分たちは小さいのでどこのチームも同じようにやってきます。逆に小さいことを生かして低く下に入ってしっかり足をかく。2人、3人で対応する。それができたことは満足してます」とNo・8照井悠一郎主将(3年)。2日には大学選手権で兄貴分の天理大が10連覇を目指す帝京大と対戦するが「天理大といっしょに日本一になりたい」と89年度大会以来となる7度目の花園制覇に意欲を見せた。

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2019年1月1日のニュース