尾上親方の長男白星デビュー 元高校総体覇者の狼雅は豊昇龍にライバル心 

[ 2018年11月13日 09:50 ]

大相撲九州場所3日目 ( 2018年11月13日    福岡国際センター )

<九州場所初3日目・前相撲>前相撲で勝ち、記者の質問に答える狼雅(撮影・中村 達也)
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 前相撲が行われ、尾上親方(元小結・浜ノ嶋)の長男・浜洲が大子錦を寄り切り、白星デビューを飾った。

 「昨晩、外出先の師匠から電話で“とにかく前に出る相撲を取れ”と言われ、その通りの相撲が取れました」。相撲の名門、埼玉栄高の3年生。だが、1年時に髄膜炎を発症し十分な稽古ができず、試合にもほとんど出場できなかった。

 「今は完治しています。普通の生活をしています」。最近の2世力士は高校時代に実績を残して入門する例が多いが、浜洲はほぼゼロからのスタート。それでも「師匠を尊敬しているので(相撲界に)入門しました。今はしことすり足しかやっていません。まずは生活に慣れること」とコツコツと力をつけていくつもりだ。しこ名は、当面は本名のままで通し「関取になったら(替えたい)」と話していた。

 また、元大関・雅山の初めての外国人力の弟子となるモンゴル出身の狼雅(ろうが=二子山部屋)もデビュー。鳥取城北高3年の昨夏、高校総体個人決勝で現在幕下の豊昇龍を下し、外国人選手として初優勝した。その片りんをうかがわせるように鋭い出足で鳴海を下した。

 「師匠からは集中して自分の相撲を取るように言われていました。少し緊張しましたが、気持ち良かったです。豊昇龍とか上に上がっているので早く追いつきたい」とライバル心をあらわにしていた。

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