美誠不敵「大魔王」のあだ名「うれしい」中国勢に「もっと対策して」欧州から帰国

[ 2018年11月13日 10:59 ]

卓球の伊藤美誠は優勝したスウェーデンオープンなどの欧州遠征から帰国し、関西空港で多くの報道陣に囲まれた
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 卓球のワールドツアー・スウェーデンオープンで優勝した女子の伊藤美誠(18=スターツ)が13日、欧州遠征から帰国し、関西空港で取材に応じた。リオデジャネイロ五輪金メダルの丁寧、世界ランキング1位の朱雨玲ら、中国トップ3選手を撃破して今季2勝目。実力者を次々と破ったことから、中国メディアから「大魔王」というニックネームを授けられた。字面から来るイメージは、小柄で明るい性格の高校3年生の素顔から遠いものながら、本人は意に介していなかった。

 「中国メディアが私のことを言ってくれるのはうれしいこと。どんな名前を付けられても、とにかく勝てばいいや、と思ってやっているので。中国メディアにも取り上げてもらってうれしい。中国のお客さんにもっと知ってもらえるようになりたいです」

 国内トップ選手では唯一、国内プロリーグ「Tリーグ」に参加しなかった。ワールドツアーに専念するために、「色々な声があったけど」と、自分の考えを貫き、練習時間に充てた。

 今回はその成果が表れた。ただし、“大魔王”級の活躍をしたことで、さらに中国からのマークが激しくなるのは必至。これまでにもあったように、“コピー選手”を作られ、より一層、研究をされる。しかし、それさえも怖がる様子を見せなかった。

 「対策を練られてもプレーを出し切って勝てれば、私ももっと上にいける。もっともっと対策を練られて、もっともっと強くなりたい」

 丸裸にされても、さらに強くなればいい―。18歳の肝は、半端なく座っている。

 次戦は12月13日からのツアーグランドファイナル(韓国)。

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2018年11月13日のニュース