稀勢 いきなりの試練、綱で初日黒星→過去4度全て途中休場

[ 2018年11月12日 05:30 ]

大相撲九州場所初日 ( 2018年11月11日    福岡国際センター )

大相撲九州場所初日 貴景勝に敗れた稀勢の里は支度部屋で肩を落とす(撮影・岡田 丈靖)
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 突き押しの相手をつかまえられず、稀勢の里が土俵に落ちた。一人横綱の黒星発進は12年夏場所の白鵬以来。支度部屋では浮かない表情で「タイミングが合ってはまったか」の問いに「そうですね」と答えた程度だった。

 8場所連続休場から進退を懸けて臨んだ秋場所は朝稽古を非公開にした。この日は全体の稽古が終わり稽古場のシャッターが閉まってから体を動かした。非公開で集中力を高めたはずだったが、自分の相撲は取れなかった。阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)は「調子はいいが前のめりになった。相手の土俵に入り、突き出してやろうという気持ちが出た」と敗因を分析した。

 順調な稽古を積み「優勝」を目標に掲げたが、苦しい滑り出しとなった。横綱昇進後の黒星発進は5度目で、過去4度は全て途中休場。不吉なデータを払拭(ふっしょく)できるか。いきなり試練を迎えた。

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