駒大 断トツ突破まず“0.5冠”、全日本&箱根Vで“2.5冠”獲る

[ 2018年10月14日 05:30 ]

第95回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 ( 2018年10月13日    陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園=21・0975キロ )

箱根駅伝予選会 集団走でレースに臨む駒大の選手たち(撮影・尾崎 有希)
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 39校が参加して行われ、各校上位10人の合計タイムで駒大が10時間29分58秒で1位となり、9年ぶりに回った予選会を突破。2位の順大に7分差を付ける圧勝で53年連続53回目の出場を決めた。エース片西景(4年)が個人5位の好走でチームを引っ張った。前回予選落ちした明大は10時間41分6秒の5位で2年ぶり60度目の出場を決めた。11位の上武大までの11校が出場権を獲得した。

 “平成の駅伝王者”が平成最後の箱根駅伝を外すわけがなかった。「よくやったー」。大八木弘明監督(60)が安どの表情で選手たちを迎えた。箱根駅伝4連覇の実績を誇るベテラン監督ですら「緊張しました」という9年ぶりの予選会だったが、ぶっちぎりのタイムで首位通過。指揮官の不安は杞憂(きゆう)に終わった。

 駒大が目指すのは、予選会1位通過を果たし、13年の本大会を制した日体大の再現だ。出雲出場ができなかった駒大は予選会1位通過を「0・5冠」とした上で全日本、箱根を奪取するという意味を込めて「2・5冠」という目標を掲げた。堀合大輔主将は「(日体大の)前例もある。自分たちもできると思う」と自信を見せた。

 2位の順大に7分もの大差を付けた圧勝劇を見ればその目標も真実味を帯びてくる。今回から距離は20キロからより本大会の各区間距離に近いハーフマラソン(21・0975キロ)に伸びた。単純比較はできないが、予選会が立川に移った01年大会の予選会以降、07年の早大が5分50秒差を開けたのが最大のタイム差だったが、それをも上回った。

 今季は例年10人前後のトップチームが15人にまで増え、選手の底上げは着実に進んでいる。大八木監督は「層は厚くなっている。箱根では上位を食いたいね」と平成最後の大一番に意欲を燃やしている。

 ▽箱根駅伝予選会 95回記念大会の今回は本戦に出場できるのは1校多い11校で、前回大会の上位10校がシードされる。予選会は今年から21・0975キロに延長。一斉スタートで行われ、各校10〜12人が参加して上位10人の合計タイムで争う。上位11校に出場権が与えられる。落選校の中から予選会の成績を参考に「関東学生連合チーム」が編成され、本戦にオープン参加する。

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