稀勢 横綱対決初白星、鶴竜下す 2桁勝利到達で通算800勝

[ 2018年9月23日 05:30 ]

大相撲秋場所14日目   ○稀勢の里―鶴竜● ( 2018年9月22日    両国国技館 )

鶴竜(右)を寄り切りで下す稀勢の里(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 進退を懸けた場所で、稀勢の里が2桁勝利に到達した。鶴竜との横綱対決。右上手を許したが、左下手をがっちりつかんで耐えた。先に仕掛けられると左からすくって体勢を入れ替え、胸を合わせて寄り切り。横綱在位10場所目、同じ横綱との4度目の対戦で初白星を挙げた。初土俵からは通算800勝となった。支度部屋では「我慢できたか」「勝機で攻められたか」の問いに「うん」と答えた。8場所連続休場からの出場で価値ある10勝にも「明日、まだありますから」と成績に関するコメントは避けた。

 7場所連続全休を経験している貴乃花親方(元横綱)は、2桁勝利を「よくやったといっても良い」と評価。さらに「今場所の緊迫感たるや凄いと思う。精魂込めて取っている」と真摯(しんし)な土俵態度も称えた。

 今場所は4敗を喫しているが、連敗は阻止した。不戦勝も含めて連敗しなかったのは横綱になって初めて。稀勢の里の粘り強い闘いぶりが戻ってきた。

続きを表示

2018年9月23日のニュース