宮川選手 会見一問一答 アメフット「好きでなくなった この先やるつもりはありません」

[ 2018年5月23日 05:30 ]

会見する日大アメフット部・宮川泰介選手(撮影・小海途 良幹)
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 アメリカンフットボールの悪質反則問題で、関学大QBを負傷させた日大の宮川泰介選手(20)が22日、都内の日本記者クラブで会見した。悪質なタックルは内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)コーチ(30)の指示に従って行ったと説明。指導者の指示を否定してきた日大の主張を真っ向から否定した。

 宮川選手に聞く

 ――監督、コーチはどんな存在か?

 「いくら指示があったとはいえ、僕がやったことには変わらない。思い悩み、反省してきました。監督、コーチについて僕がどうこう言うことではない。『日本代表に行くな』と言われた時に『なぜですか』と意見を言える関係ではなかった」

 ――監督、コーチは怖い存在だった?

 「はい」

 ――どこで判断を誤った?

 「監督、コーチからの指示を自分で判断できなかった自分の弱さだと思います」

 ――関学大QBは(18日の)謝罪を受け入れてくれた?

 「僕の謝罪をうなずく形で聞いていただいた」

 ――日大では過去にも同様の指示はあったのか?

 「僕は把握していないです」

 ――指示は「つぶせ」という言葉だった?

 「コーチから伝えられた言葉は『つぶせ』だったと思います。(それ以外の発言も合わせて)ケガをさせる意味で言っていると、僕は認識していました」

 ――日大側が主張する指導と受け取る側の「乖離(かいり)」はないと考えるか?

 「そういう意味以外で捉えられなかった。やるしかない状況だった」

 ――もし反則の指示を拒否したら?

 「どうなっていたか分からないけれど、今後ずっと練習に出られない状況になりたくなかった」

 ――アメフットはどんな存在か?

 「高校で始めて、楽しいと思って熱中してきた。大学に入って、厳しい環境で、好きだったアメフットがあまり好きでなくなった」

 ――今後は?

 「続けていく権利はないと思ってますし、この先やるつもりもありません」

 ――厳しい中に理不尽なこともあった?

 「理不尽な部分もあったかもしれないですけど、練習のきつさ、全てを含めて昨年の結果(大学日本一)が出たと思っています」

 ――大学側から口止めは?

 「口止めはないです」

 ――監督に裏切られた気持ちは?

 「最初に両親と監督と面会した時に指示があったことは出してほしいと伝えていました。出してほしい気持ちはありました」

 ――被害届が提出されて受理された。

 「出されても仕方がないぐらい、選手や家族からしたら当然、と思っています」

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2018年5月23日のニュース