【玉ノ井親方 視点】栃ノ心 押し相撲の千代大龍を超える踏み込み

[ 2018年5月23日 09:14 ]

大相撲夏場所10日目   ○栃ノ心―千代大龍● ( 2018年5月22日    両国国技館 )

栃ノ心(左)が寄り切りで千代大龍を破る
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 栃ノ心は立ち合いの1歩目の踏み込みが速く、押し相撲の千代大龍を逆に押し込んでいた。まわしを取るのも速かった。得意の右四つではなく、外四つだったけど、引き付ける力が強く、大きな千代大龍の体を浮き上がらせていた。まわしを取れば力が出るのは自分でも分かっているから、自然と踏み込みも良くなる。それだけ膝の状態も良いんだろうね。

 これで3場所連続2桁勝利。周囲からは、大関当確という声も出ているかもしれないけど、まだ10日目。今は通過点という気持ちで、残り5日間に臨んでほしいね。

 再出場の遠藤は横綱相手に善戦した。ケガをしている右腕はあまり使えていない感じもしたけど、攻めるところは攻めていたし、白鵬を引かせていたからね。前に出る相撲をしっかり取れれば、十分やれるんじゃないかな。 (元大関・栃東)

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2018年5月23日のニュース