栄氏の娘希和、勝利に号泣 日本頂点へ「みんなで優勝したい」

[ 2018年3月18日 05:30 ]

レスリング女子W杯予選ラウンド ( 2018年3月17日    群馬・高崎アリーナ )

女子レスリングW杯予選ラウンド第1セッション日本・スウェーデン65キロ級 ムーワ(左)に勝利した栄
Photo By スポニチ

 日本はスウェーデン、カナダ、米国に勝利を収めた。

 マットを下りると65キロ級の栄希和(24=ジェイテクト)はタオルに顔をうずめて号泣した。試合を見守るチームメートたちも涙を浮かべていた。

 パワハラ騒動が起きてから初めての大会。渦中の栄和人強化本部長を父に持ち、栄もいわれのない中傷や批判を浴びせられた。「耳に入らないようにしていても多少は入ってしまう」と傷つき、「こういう状態で怖い気持ちもあった」と一時は代表辞退も考えるほど思い詰めた。

 それでも「出て勝つのが最高の形」と覚悟を決めて初戦のスウェーデン戦に出場。「頭も真っ白で体も全然動かなかった」と経験したことのない緊張感の中で4―2と逆転勝ちを収めた。応援してくれた仲間にも感謝し「違うチームから集まって一丸となっている。みんなで優勝したい」と力を込めた。

続きを表示

2018年3月18日のニュース