ソレンスタムさん、“藍の思い出”語る「家族のように感じることもあった」

[ 2017年9月13日 08:20 ]

がっちりと握手をするアニカ・ソレンスタムさんと宮里藍(2005年撮影)
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 米女子ゴルフのメジャー最終戦エビアン選手権は14日から4日間、フランスのエビアン・リゾートGCで開催される。宮里藍(32=サントリー)にとっては現役最後の試合。スポニチでは大会を独占生中継するWOWOWとのコラボ企画で、宮里が憧れるレジェンド、アニカ・ソレンスタムさん(46=スウェーデン)にインタビュー。3回にわたって連載する。今回は第2回。

 ――宮里プロと最初に会ったのはいつ?

 「2000年代の初めごろに、日本でのテレビ番組の収録だったと思う。18ホールの戦いではなく、ガラスの障害を越えるショットを打ったりするような楽しい内容だった。収録は40時間くらいだった。藍はまだ米国やスウェーデンでは知られていなかったが、テレビカメラが至るところにあり、タレントさんがいて、とても有名人であることに驚いた」

 ――宮里プロとのコース外での思い出は?

 「日本でプレーした時にホスト国の代表としてとても良くしてくれた。どこに行ったらよいか、レストランで何を注文したらよいか、おいしいものや日本の文化を教えてくれた。彼女の家族や友人にも良くしてもらい、自分も藍の家族の一員のように感じることもあった。優しく、オープンで日本人のホスピタリティーの素晴らしさを感じることができた。同時にユニークな性格でゴルフ場を離れるとリラックスして常に楽しいことを考えていた。私もゴルフ場を離れるとリラックスするタイプなので、いつも楽しいことをして笑っていたのを覚えている」

 ――印象に残っている宮里プロの言葉は?

 「藍は常にオープンで私に対して“尊敬しています”とか、私のような選手になりたいと言ってくれた。そして“ビジョン54”についての考え方なども包み隠さず話してくれた。なぜか分からないが、彼女を見つけると自分も笑顔になれるし、とても良い気持ちになれる」

 ▼ビジョン54 自分の可能性を信じれば誰でも潜在能力を最大限に発揮して素晴らしい成果を得られるという考え方。全ホールでバーディーを奪うとスコアが54になることに由来。ピア・ニールソン、リン・マリオットの両氏が提唱し、アニカ・ソレンスタム、宮里藍らが影響を受けた。

 ◆アニカ・ソレンスタム 1970年10月9日、スウェーデン・ストックホルム生まれの46歳。米アリゾナ大卒。93年プロ転向。米ツアーで72勝(メジャー10勝)を挙げ8度賞金女王に輝いた。元世界ランキング1位。日本ツアー8勝。08年引退。1メートル68。

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