志々目 角田との日本人対決制し初優勝「負けられないと思った」

[ 2017年8月30日 05:30 ]

柔道世界選手権第2日 女子52キロ級 ( 2017年8月28日    ハンガリー・ブダペスト )

女子52キロ級で初優勝し、メダルを手に笑顔の志々目愛(右)と2位の角田夏実
Photo By 共同

 普段から同じ屋根の下で稽古をする角田との決勝。指導2を取られて追い込まれた志々目だったが、最後は伝家の宝刀・内股で一本勝ち。新女王は「(角田とは)過去2試合やって1勝1敗。この大会で勝つことでアピールできると思った。うれしい」と涙を流した。

 準決勝ではリオ五輪金メダルのケルメンディと対戦。苦戦しながらも延長に持ち込むと、相手がバテ始めた9分30秒、内股すかしで技あり。「こんなに(長い時間)やって、負けられないと思った。気持ちです」と会心の勝利で勢いに乗った。初の世界選手権にも臆することなく最高の結果を残した。

 ◆志々目愛(ししめ・あい)1994年(平6)1月25日生まれ、宮崎県出身の23歳。兄・徹の影響で4歳から柔道を始める。庄内中―宮崎日大高―帝京大と進み、全日本ジュニア選手権を3連覇。16年4月に了徳寺学園所属となり12月のグランドスラム東京大会で銅メダル。今大会開幕前まで対外国選手に30連勝を記録。得意技は内股。1メートル58。

 ≪角田悔しい銀≫同僚対決に敗れた角田は「悔しいですね。ケガが多くて(直前は)約束稽古ばかりだった。入られたら投げられるね、と話していた」といい、予想通りの結果に泣きじゃくった。それでも2度目という海外での試合で、得意の巴投げから寝技や関節技のコンビネーションを1回戦から発揮。準々決勝では世界選手権でメダル3個を獲得している強豪ミランダ(ブラジル)から巴投げで一本勝ちするなど躍進を見せた。

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2017年8月30日のニュース