五輪銀メダルメンバーの山県 日本選手権で3位以内を「音が鳴った瞬間から先頭を走るイメージ」

[ 2017年6月18日 19:27 ]

日本選手権に向けて練習を公開した山県亮太                               
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 陸上のリオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダルメンバーの山県亮太(25=セイコーホールディングス)が18日、神奈川県横浜市の慶大日吉キャンパスで練習を公開した。

 降りしきる雨の中でスタートなどを確認し、男子100メートルで4年ぶりの優勝を狙う日本選手権(23日開幕、大阪)に向けて手応えを得た様子。日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(東洋大)、昨年覇者のケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、追い風参考ながら国内大会で日本人初の9秒台をマークした多田修平(関学大)らとの頂上決戦へ「負けるわけにはいかないですし、優勝だけを狙っていきたい」と意気込んだ。

 今季は3月11日のオーストラリアでの競技会で10秒06をマークして今夏の世界選手権(ロンドン)参加標準記録(10秒12)を突破。しかし、そのレース当日のウオーミングアップの際に右足首をひねった影響で、それ以降は実戦からは離れている。当初は「捻挫みたいな状態で大したことはなかった」が、完治していないまま練習を再開した3月下旬に右足首関節に痛みが発生して約2カ月間も練習ができなかった。当時の心境を「やっぱりレースに出られない間は他のライバルの選手の走りとか結果が凄く気になりますし、その中で自分の中でなぜ走れないのだという焦りはありました」と明かした一方で「その度に自分の今やらなければならないことをしっかり思い直してケガを治すことに集中した」と復帰に向けて地道に努力。現在の状態は「85%から90%近く」と、順調に回復しているという。

 世界選手権の日本代表3枠に入るべく、日本選手権では3位以内は是が非でも確保したいところ。決して100%とは言えない状態だが「勝つとしたら先行逃げ切り。音が鳴った瞬間から先頭を走るイメージです」と“逃げ切り勝ち”に勝機を見い出すつもりでいる。

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2017年6月18日のニュース