3人制バスケ国内リーグ開幕 東京五輪へ第一歩、2万人集まる

[ 2017年6月18日 05:30 ]

3人制バスケ国内リーグ開幕戦に2万1345人が集結
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 20年東京五輪での採用が決まった3人制バスケットボールの国内リーグ「3×3PREMIER.EXE(スリー・バイ・スリー・プレミア・エグゼ)」が17日、東京都立川市のららぽーと立川立飛で開幕した。五輪新種目効果で観衆は昨年の約2倍の2万1345人が集まり、五輪出場の目標ができた選手たちは気迫のこもったプレーを披露した。

 ショッピングモールの屋外に設営されたコート。ヒップホップの大音響に、コートを出入りしながら盛り上げるMC。選手たちは強い日差しを浴びながら激しい攻防を繰り返した。そのコートの周りには幾重もの人だかり。入れ代わり立ち代わり訪れた観客(入場無料)は、同会場で行われた昨季開幕戦の1万146人の2倍以上となる2万1345人だった。

 今月9日の国際オリンピック委員会(IOC)の臨時理事会で新種目に決まった直後にタイミングよく開幕を迎えた4年目の3人制バスケットボール国内最高峰リーグ。注目度は一気に増し、中村考昭コミッショナーは「五輪に決まった効果は凄くある。3×3を取り巻く環境が変わった」と目を丸くした。

 開幕戦を制したのは5人制のBリーグ初代王者、栃木ブレックスの傘下チーム。同チームでは2人の日本人選手がプレーした。真庭城聖(31)はB2の茨城にも所属する5人制との二刀流選手。「人の多さにビックリした。以前から3人制をプレーしてきて、やっと日の目を見ることができた」と感慨もひとしおだ。菊池亨(29)は建設会社に勤務するアマ選手で「仕事の現場でも、“五輪種目に決まって凄いね”と声をかけてもらえる。反響が大きくてうれしい」と喜んだ。

 現在日本男子の世界ランクは10位。今後は5人制と掛け持ちや転向が増える可能性もある。真庭も菊池も「五輪を目指したい」と声をそろえた。選手たちのモチベーションは確実に上がっている。

 ▽3×3PREMIER.EXE 14年7月創設。4年目の今季は12チームから18チームに拡大。3地区に分かれ、9月10日のプレーオフまで約3カ月間、週末に全国の大型商業施設などで大会を行う。1日で1地区の1つの大会を実施。6チームを2つに分けて予選リーグを行い、4チームで決勝トーナメントを行う。その順位に応じたポイントにより、地区内で最終順位を争う。昨季はブレックスが優勝した。

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