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松山 マスターズ最終日に見せた“修正力” 全米OPで最高のスイングを

松山英樹(AP)
Photo By AP

 【福永稔彦のアンプレアブル】ゴルフのマスターズでメジャー初制覇が期待された世界ランキング4位の松山英樹(25=LEXUS)は11位だった。優勝候補に挙げられながら優勝争いに加わることすらできなかった。それでも最近の状態を考えればよく立て直したという印象だ。

 昨秋以降はショット、パットとも絶好調だった。しかし2月のフェニックス・オープンを連覇した後、調子は下降線をたどった。2週前のデル・マッチプレーは1次リーグ敗退。どん底の状態からどうやってショットの精度を取り戻したのか。

 開幕前、ドライビングレンジで見た松山は本来の姿ではなかった。ショットがプッシュアウト気味に右に出る傾向があった。それを嫌がって球を捕まえようとして左に引っかけることもあった。

 練習を見ていた芹沢信雄プロの分析を聞いて胸にすとんと落ちた。

 「疲れがあるのか、いつもよりも背中が丸くなっている。だから体がスムーズに回らずクラブを手で上げようとしてトップがアップライトになり、クラブがアウトから下りてきている」

 松山のアドレスは背筋が伸びて頭から尻までが一直線になる。その直線がスイングの軸になり軸の回転と同調するようにクラブが上がってトップに収まる。オンプレーンの形だ。そして理想的なトップからオンプレーンの状態をキープしたままクラブが下りてきてインパクトを迎える。

 しかし、この日の松山は腰の辺りの張りが少なく、背中が丸まっているように見えた。わずかな変化がクラブの軌道を狂わせていた。トップの位置がずれるため手でクラブを下ろそうと切り返しで力みが入っていた。クラブはカット軌道になるから球は右に出る。それを嫌がれば左に引っかかる。当然の帰結だった。

 第1日の1番、松山のティーショットは右のバンカーに入った。7番では左の林に飛び込み、8番は右のバンカーのさらに右へ。2番パー5では第2日と第3日と2日連続でティーショットを右の林に打ち込んだ。

 しかし最終日はショットの精度が劇的に改善した。フェアウエーキープ率78・57%、パーオン率83・33%はいずれも全体2位だった。

 最終日、スイングを見た芹沢プロは言った。「今日の松山は重心を低くしている」。確かに前日よりも膝を折って腰を落として構えていた。重心が低くなり下半身が安定していた。そして背筋が伸びて、トップでクラブがいつものフラットな位置に収まっていた。

 ホールアウト後、松山は「ショットは良くなった」と復調したことを強調ながら「でも次の会場に行くと悪くなると思うので何か応急処置じゃなくてしっかりしたものを作りたい」とも話した。

 一流プロゴルファーは調子が悪い時に修正する能力が高いとされる。最終日にベストスコア67をマークできたのは松山が備える高い修正能力のたまものだった。

 次のメジャーは6月15日開幕の全米オープン(米イリノイ州)。あと2カ月で必ず松山は最高のスイングを作り上げてくる。期待を持って見守りたい。(専門委員)

 ◆福永 稔彦(ふくなが・としひこ)1965年、宮崎県生まれ。宮崎・日向高時代は野球部。立大卒。Jリーグが発足した92年から04年までサッカーを担当。一般スポーツデスクなどを経て、15年からゴルフ担当。ゴルフ歴は20年以上。1度だけ70台をマークしたことがある。

[ 2017年4月18日 10:00 ]

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