テレサ・ルー結婚後初優勝！４打差逆転　２週前の若林に続く“エースＶ”

女子ゴルフツアー　スタジオアリス女子オープン （ 2017年4月9日    兵庫県三木市　花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース＝６２９３ヤード、パー７２ ）

優勝インタビューを終えたテレサ・ルーは万歳
Photo By スポニチ

　２位で出たテレサ・ルー（２９＝台湾）が６８の通算１１アンダーで４打差を逆転し、昨年の大王製紙エリエール・レディース以来、通算１３勝目を挙げた。２戦前の若林舞衣子（２８＝ヨネックス）に続き、最終日にホールインワンを奪っての優勝。データが残る１９９０年以降６人目の記録で、同一年に２人が達成するのは初めて。ともに結婚後初優勝が最終日のエースＶという珍記録も生まれた。

　２週間前と同じことがまた起きた。テレサ・ルーが３番パー３でホールインワンを達成。８Ｉの１打がピン手前３メートルに落ち、２バウンドでカップに吸い込まれた。これで勢いを付け、４つ伸ばして逆転で今季初優勝。アクサ・レディースでは若林舞衣子が最終日にエースを達成しての優勝を成し遂げており、「今、思った。試合中は考えなかった」と偶然を喜んだ。

　最終日にホールインワンを奪って優勝したのは６人目（９０年以降）。同一年に２人の達成者が出るのは初だ。しかも、２人ともに結婚後初優勝。４打差逆転も同じで、偶然が複数重なっていた。

　日本人の父と台湾人の母を持つ日本国籍の武山孝人さん（３４＝会社役員）と昨年１２月６日に結婚。観戦に訪れた夫の前でミセス初Ｖを挙げた。「結婚したら成績が悪くなると言われている。そういう重圧があって開幕から焦っていた」

　流ちょうな日本語だけでなく、今は新聞を広げるようになった。「夫が教えてくれるから、いろいろと聞く。経済も。豊洲問題も、そういうことか、と分かった」。公私ともに充実。通算１３勝は通過点にすぎない。