サンダー ウエストブルック 今季42回目のトリプルダブル新記録 61年シーズン以来の快挙

[ 2017年4月10日 15:10 ]

ガッツ戦で42回目のトリプルダブルを達成したサンダーのウエストブルック(0)
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 NBAは9日に各地で7試合を行い、サンダーのラッセル・ウエストブルック(28歳)が敵地デンバーで行われたナゲッツ戦で50得点、16リバウンド、10アシストをマーク。今季通算では42回目となり、1961年シーズンにオスカー・ロバートソン(当時ロイヤルズ=現キングス)が樹立した従来の最多回数(41回)を超えて歴代単独の新記録を樹立した。

 10個目のアシストを記録してこの日のトリプルダブルが決まったのは第4Qの残り4分17秒。敵地にもかかわらず、ファンは総立ちで拍手を送った。しかもウエストブルックは残り2・9秒からのプレーで距離11メートルの3点シュートによるブザービーターを決め、106―105(前半52―53)での勝利に貢献。第4Qに一時10点差をつけられながら見事な逆転勝ちを収めたサンダー(西地区全体6位)は46勝34敗となった。

 敗れたナゲッツは38勝42敗。勝っていればプレーオフ進出に望みをつないだが、ウエストブルックにブザービーターを決められて選手もファンも最後は沈黙した。なおナゲッツの敗戦により、西地区全体8位トレイルブレイザーズ(40勝40敗)のプレーオフ進出が決まった。

 東地区全体首位のキャバリアーズは敵地アトランタで5位ホークスに延長の末に125―126(前半65―46、延長14―15)で敗れて51勝29敗。第3Q残り16秒で26点、第4Q残り3分36秒でも14点をリードしていたが、ここから失速してまさかの逆転負けを喫した。

 レブロン・ジェームズ(32歳)は32得点、16リバウンド、10アシストで今季13回目のトリプルダブルを達成したが、延長の残り1分52秒に6反則目を犯して退場。カイリー・アービング(25歳)が45得点を挙げたものの、第4Qで18―44と圧倒されて、同一カードだった7日の試合に続いて敗れた。

 ホークスは主力を休ませた7日に114―110でキャバリアーズに勝ち、主力を起用したこの日も勝って3連勝で42勝38敗。22得点のポール・ミルサップ(32歳)が第4Q終了間際に同点のジャンプシュートを決めて延長に持ち込み、2試合続けて首位チームを倒した。ティム・ハーダウェイJR(25歳)は21得点をマーク。延長の残り21秒にはケント・ベイズモア(27歳)が相手のスローインをスティールして速攻からレイアップに持ち込み、この得点がものを言って延長を制した。

 なお東地区ではキャバリアーズとセルティクスが残り2試合となった段階でともに51勝29敗。しかしキャバリアーズはセルティクスに対し今季3勝1敗で、同率のまま終了すると直接対決の成績で第1シードはキャバリアーズになる。

 <その他の結果>

ラプターズ110―97ニックス、ロケッツ135―128キングス、サンズ124―111マーベリクス、レイカーズ110―109ティンバーウルブス、ピストンズ103―90グリズリーズ

 <東地区全体順位>

(1)*キャバリアーズ(51勝29敗)(2)*セルティクス(51勝29敗)(3)*ラプターズ(50勝31敗)(4)*ウィザーズ(48勝32敗)(5)*ホークス(42勝38敗)(6)*バックス(41勝39敗)(7)ペイサーズ(40勝40敗)(8)ブルズ(39勝41敗)(9)ヒート(39勝41敗)(10)ピストンズ(37勝43敗)(11)ホーネッツ(36勝44敗)(12)ニックス(30勝51敗)(13)76ers(28勝52敗)(14)マジック(28勝52敗)(15)ネッツ(20勝60敗)

 <西地区全体順位>

(1)*ウォリアーズ(66勝14敗)(2)*スパーズ(61勝19敗)(3)*ロケッツ(54勝26敗)(4)*クリッパーズ(49勝31敗)(5)*ジャズ(49勝31敗)(6)*サンダー(46勝34敗)(7)*グリズリーズ(43勝38敗)(8)*トレイルブレイザーズ(40勝40敗)(9)ナゲッツ(38勝42敗)(10)ペリカンズ(33勝47敗)(11)マーベリクス(32勝48敗)(12)キングス(31勝49敗)(13)ティンバーウルブス(31勝49敗)(14)レイカーズ(25勝55敗)(15)サンズ(24勝57敗)

 *はプレーオフ進出が確定。ポストシーズンに参加できるのは両地区上位8チーム。レギュラーシーズンは82試合。

 <11日のテレビ放送>

ウォリアーズ―ジャズ

WOWOWライブ 11時30分〜

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