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開会式はアスリートの強敵?東京五輪で期待される不参加選手への配慮

リオデジャネイロ五輪開会式で入場する日本選手団
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 先月17日に行われた20年東京五輪・パラリンピック組織委員会のアスリート委員会で、開会式に関する意見集約が始まった。「もう?」とみる向きもあるだろうが、大会のメッセージを凝縮し、世界に発するのが開会式。3年ちょっとの準備期間は決して長くはない。

 さまざまな意見が交わされる中、多くの出席者から出たのが「開会式に参加しない、できないアスリートにどう楽しんでもらえるか」というものだった。実は真剣勝負に臨むアスリートにとって、開会式は意外な強敵?とされている。開始の数時間前には選手村から移動し、スタンバイしなければならない。セキュリティー問題などがその原因などだが、もちろんくつろぐスペースはない。

 さらに、入場行進だけで2時間近くかかることはざらで、入場後も続くセレモニーの一部始終を、決して楽ではない体勢で見ることになる。最近の夏季五輪でいえば競泳や体操、柔道など、日本が高い競技力を誇るメダル期待の競技は開会式翌日から試合が始まるのが常。リカバリーなどの観点から、開会式を諦める選手が多いのは仕方がない。

 開会式中の選手村は、案外にも静まりかえっているという。巨大なモニターの前で盛り上がることもなく、各自が自室のテレビでひっそりと見守っているケースが多いというのだ。しかも、その放送は各国の言語で流れているわけではなく、あくまで開催国の言葉。「非常にさみしい思いをした」というオリンピアンの声は当然だろう。

 競技日程の関係で開会式に出席したことがなかったというスキージャンプの葛西紀明は、14年ソチ五輪で日本選手団主将として参加。「やっぱり開会式には出るべきだ」と考えを改めたという。国の代表として最も誇らしい瞬間に「多くの歓声を浴びながら歩く入場行進」を挙げるアスリートは多い。

 「史上最もイノベーティブな大会」は東京の掲げるテーマの1つ。技術革新が人の役に立つものなら、出席できないアスリートに何かしらの“プレゼント”はできないものか?選手村での臨場感あふれる中継?双方向での参加の模索?すっかり色あせつつある「アスリートファースト」のかけ声に対するアンサーにもなるかもしれない。(記者コラム・首藤 昌史)

[ 2017年3月7日 10:20 ]

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