日体大「気持ちで走るランナー」辻野“雪辱”2年越し箱根山上り

[ 2016年12月20日 05:30 ]

 第93回箱根駅伝(1月2、3日)に69年連続69回目の出場をする日体大のメンバーが19日、神奈川県横浜市のキャンパスで会見を行った。就任1年目の第92回大会で7位に入り、2大会ぶりのシード権を獲得した渡辺正昭監督は「目標は3位以内。力は付いてきている」と上位進出に自信。鍵を握るのは屈辱の時を経て5区山上りに初挑戦する辻野恭哉(3年)だ。

 三重県の強豪・伊賀白鳳高から入学した直後に左脚を痛め、一時は退部も考えたという辻野。ようやく復活した2年時には5区にエントリーされたものの、大みそかの最終メンバーには名前がなかった。体調不良ではない。精神面でムラがあり、信頼を得られなかったからだ。「素直になれなくて、嫌なことを顔に出してしまう面があった」と自分自身の欠点に向かい合ったこの一年。渡辺監督は「穏やかになってきた。気持ちで走る、強いランナーです」と満を持して箱根路に送り込む。辻野自身も「1年間、準備してきた。今は自信を持って走ることができる」と話し「短縮されてもきついことに変わりはない。僕の持ち味は我慢です」と意気込んだ。

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2016年12月20日のニュース